▲イラスト=UTOIMAGE

【NEWSIS】中国のある動物園のサファリゾーンで客の女性が車から降りて子どもに小便をさせるとんでもないケースが報じられた。その際、近くにいた2頭のオオカミが2人に近づいていたため、大惨事が起こってもおかしくない状況だった。別の客が撮影した動画がSNS(交流サイト)を通じて広がりネットでは大きな話題になっている。

 瀟湘晨報など複数の中国メディアが4日に報じた。それによると事件は前日の3日に中国北部河北省の秦皇島市にある動物園で起こった。

 SNSに投稿された動画を見ると、サファリ区域を回っていた車から女性が降りて子どもに小便をさせた。女性は子どもの母親だという。

 常識外れのこの行動はたちまち危険な事態を招いた。その時近くにいた2頭のオオカミが女性と子どもに近づいた。動画をSNSにアップした目撃者によると、この動画には映っていないが、他の方向から別の複数のオオカミも近づいていたという。

 危険を察した後ろの車の運転手がクラクションを鳴らし「オオカミが近づいている」と叫んだ。驚いたオオカミは逃げだし、母親と子どももすぐ車に戻ったためけが人は出なかった。

 ネットでは子どもまで危険な状況に追いやった親の無神経な行動に怒りのコメントが相次いだ。あるネットユーザーは「無知な人間は恐怖を知らない」と非難した。

 もう少しで大惨事になりそうだったことから、動物園はメディアを通じて客に改めて注意を促し、安全確保のためルールを守るよう呼びかけている。

 中国では過去にもサファリ見物中に車から降りた女性が虎に襲われ死亡するなど、同じような事件が何度か起こっている。

ヒョン・ソンヨン記者

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