▲京畿道抱川市内のテーマパークで、ドラム缶型のミニ列車が転覆し、乗っていた3歳の双子の女児が顔や体にけがをした。(写真=双子の母親のインスタグラムより)

 【NEWSIS】京畿道抱川市内のテーマパークで、ドラム缶型のミニ列車が転覆し、乗っていた3歳の双子の女児が顔や体の複数個所にけがを負った。

 これは今月1日、自身を3児の母だとするAさんが、インスタグラムに事故の動画をアップしたことで明らかになった。

 Aさんは先月31日、親子で京畿道抱川市内のテーマパークに行った。すると、双子の娘たちがチケット売り場近くにあるミニ列車に乗りたいと言ったため、子どもたちと一緒に列車に乗った。この列車はドラム缶型の座席をつなげた汽車型の遊具で、先頭のトラクターが列車を引っ張る形で運行されている。

 Aさんが投稿した動画を見ると、列車が出発して約5秒後、Aさんが乗っていた列車の最後尾の車両が傾き始め、その後転覆している。運転手が左に方向を変えたとき、最後尾の車両の向きが変わる前にスピードを上げ始め、そのスピードに耐えられなくなった座席が傾いて転覆したようだ。

 Aさんはこの列車の右側に双子のBちゃんと一緒に乗っており、左側には双子のCちゃんが一人で乗っていた。列車が転覆した瞬間、Bちゃんは列車の外に投げ出されて転がり、AさんとCちゃんはひっくり返った列車の下になったまま3秒ほど引きずられた。列車の様子を見ていた来場者たちは悲鳴を上げた。

 この事故で、3人とも顔や体に摩擦熱によるやけどを負った。Aさんは肩を負傷、Bちゃんは顔にひどいやけどを負った上、歯が欠けた。Cちゃんも摩擦熱でやけどを負ったほか、後頭部を負傷した。

 Aさんはインスタグラムに「乗ってみるとシートベルトもなく『本当に大丈夫なのかしら』と思ったが、その瞬間に出発した」として「(事故に遭った後)子どもたちの所に足を引きずりながら行ったら、娘の顔が血だらけ」になっていたとつづった。その上で「もっと心が痛かったのは、汽車に乗りたいとだだをこねていた子どもたちが『汽車にはもう乗せないで』と哀願するかのように泣いていたこと」と明かした。

 事故が発生した直後、幸い一人の救急隊員が現場を通りかかり、Aさん親子のけがの状態を確認。親子は近くの救急病棟に搬送された。

 Aさんは「比較的軽い私の肩から診察してもらったのですが、皮膚が死んでいる部分が多いということで、皮膚の中の方まで切り取って、後でメスでこそげ取るとまで言われました」として「(娘の)傷痕にくっついているものが絶対に剥がれないよう、(娘は)包帯でぐるぐる巻きにされたのですが、ほとんどミイラ状態です」と説明した。

 事故については、京畿抱川警察署が来週にもテーマパークの安全管理責任者や運転手などを呼んで事情聴取を実施する予定だという。

 インターネットでは「以前から危ないと思っていた」との反応が出ている。

 あるネットユーザーは「(事故を起こした列車が)やみくもに走っていて、(私が)カーブの道を渡っていたらスピードも緩めずに突進してきたのでひかれそうになった。あの時は逃げたからよかったけど、(今回の事故は)偶然ではなかった」と書き込んだ。また、別のネットユーザーは「ここに行ったことのある方々は知っているだろうけど…先日、私が家族と行ったときもこの列車を見て『ひっくり返らないのが不思議』と思うほど急な曲がり方をしていた」と明かした。

キム・スア記者

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