【北京、ソウル聯合ニュース】中国・北京の韓国大使館職員が鄭在浩(チョン・ジェホ)大使によるパワハラを訴えた問題で、韓国外交部が監査チームを現地に派遣し、週明けから約2週間かけて事実関係などの確認を行うことが14日までに関係者の話で分かった。

 在中国大使館の職員は先月初め、鄭氏から暴言を受けるなどのパワハラ被害を受けたと外交部に通報した。

 外交部は同問題が報じられた先月28日の定例会見で、これまでも違法行為などがあれば徹底的に調査した後、原則に従って処理してきたとして、今回も徹底的に調査して事実関係を確認すると説明していた。

 鄭氏は報道を受け、「一方の主張だけを基にしたもの」と否定したうえで、外交部の調査があるため、現段階では具体的な言及を控えるとするコメントを出した。

 2022年8月に就任した鄭氏は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権になって最初に任命された駐中大使で、尹大統領の高校の同期生。ソウル大政治外交学科の教授を務めていた中国政治経済の専門家で、大統領選では尹大統領の政策諮問団に加わった。韓国の駐中大使は主に外交部高官出身者や大統領側近の政治家が任命されてきたため、学者出身である鄭氏の抜てきは異例とされた。

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