▲25日(現地時間)、カタール・ドーハのアブドゥラ・ビン・ハリファ・スタジアムで2024アジアサッカー連盟(AFC)23歳以下(U-23)アジアカップ準々決勝・韓国対インドネシア戦が行われた。写真はPK戦に10-11で負け、五輪進出を逃して悔しがる韓国代表選手たち。

【NEWSIS】40年間続いてきた韓国のサッカー五輪出場が断たれた。

 黄善洪(ファン・ソンホン)監督率いるU-23韓国代表チームは26日午前2時30分(韓国時間)、カタール・ドーハのアブドゥラ・ビン・ハリファ・スタジアムで行われた2024アジアサッカー連盟(AFC)23歳以下(U-23)アジアカップ準々決勝・韓国対インドネシア戦で、申台竜(シン・テヨン)監督率いるインドネシアと2-2で引き分け、その後のPK戦に10-11で敗れた。

 1次リーグB組1位で決勝トーナメントに進出した韓国は、その初戦で格下と思われていたインドネシアに衝撃的な敗戦を喫し、2024年パリ五輪出場への道が断たれた。

 今大会はパリ五輪アジア予選を兼ねる大会で、3位までが五輪に直行できる。4位はアフリカのギニアとプレーオフをすることになるが、韓国は準々決勝で脱落したため、プレーオフのチャンスさえつかめなかった。

 1988年のソウル五輪から2020年(2021年開催)の東京五輪まで9大会連続で続いていた五輪出場にピリオドが打たれたのだ。五輪に行けないのは、1984年のロサンゼルス五輪以来、40年ぶりのことだ。

 頼りにしていた身長190センチメートルのFW李英俊(イ・ヨンジュン)=金泉尚武FC=と黄善洪(ファン・ソンホン)監督にレッドカードが出るという不安の兆しが衝撃的な結果につながった。

 1次リーグで3ゴールを決めて韓国の攻撃面をけん引した李英俊は、1-2とリードされていた後半25分に痛恨の退場を喫した。

 インドネシアのDFジャスティン・ハブナーに強いプレスをかけたあまり、足首を踏んでしまったのだ。最初の判定は警告だったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でレッドカードに変わった。

 このため、韓国は数的劣勢に陥った。李英俊は今大会で黄善洪監督率いる韓国代表の最精鋭の武器で、脅威となっていた。

 アラブ首長国連邦(UAE)との第1戦では後半のアディショナルタイムにヘディングで決勝ゴールを決め、中国との第2戦では左右の足でマルチゴールを記録した。

 ペ・ジュンホ=ストーク・シティ=、梁鉉俊(ヤン・ヒョンジュン)=セルティック=ら欧州組のFWたちが所属チームの事情で出場できなかったことや、ワントップのライバルであるアン・ジェジュン=富川=のケガが重なり、李英俊の役割がいっそう重要になったが、結果的に過度のプレスが災いを招いた。

  後半39分のチョン・サンビン=ミネソタ=による劇的なゴールに支えられ、勝負を2-2のタイに持ち込んだが、レッドカードの悪夢は続いた。

黄善洪(ファン・ソンホン)監督が後半のアディショナルタイムにレッドカードを受けて退場させられたのだ。選手たちに平常心を保つよう告げて去って行ったが、結局はPK戦でインドネシアを上回ることができなかった。

 インドネシアは予想よりはるかに強い戦力を見せた。韓国のミスを逃さず、得点につなげるすべを知っていた。

 また、PK戦で12人目まで続く長い勝負となったが、最後まで集中力と平常心を保ったのが勝利につながった。

パク・ジヒョク記者

ホーム TOP