▲TV朝鮮の放送画面より

 「AliExpress(アリエクスプレス)」「Temu(テム、ティーム)」など中国発の電子商取引(EC)プラットフォームで販売されている超低価格の子ども向け製品38品目から、カドミウムなどの発がん性物質が検出された。

 韓国関税庁は、韓国で「家庭の月」となる5月を前に、AliExpressやTemuなどで販売されている子ども向け製品252品目の成分分析を実施した。その結果、15%に当たる38品目から有害成分が検出されたと4月30日に明らかにした。

 これらの製品は平均価格がわずか3468ウォン(約400円)と激安で、正式な輸入条件を満たさない状態でも購入できる個人輸入扱いの物品だ。

 特に、38品目のうち27品目からは基準値の最大82倍のフタル酸エステル系可塑剤が検出された。フタル酸エステル系可塑剤は、長期にわたって接触すると内分泌系障害を引き起こす恐れがあり、子ども向け製品への使用が禁止されている環境ホルモン物質だ。

 6品目からは、発がん性物質(グループ1)のカドミウムが検出された。検出された量は基準値の最大3026倍に達した。

 5品目からは基準値の最大で270倍の鉛が検出された。

 品目を大きく分類すると、フタル酸エステル系可塑剤は靴・学用品・玩具などから、鉛とカドミウムは指輪・ブレスレットなどのアクセサリーから主に検出された。

 関税庁は、海外系通販サイトの商品の安全性が、正式な輸入手続きを経た商品と大きな違いがあると明らかにした。

 昨年、輸入業者が安全性基準などの輸入要件を満たして正式に輸入した子供向け製品75品目を分析したところ、基準値を超える有害成分が検出されたのは1品目だけだった。

 関税庁は、有害物質が検出された製品が韓国に搬入されないよう通関管理を強化するとともに、安全を守るための成分分析を引き続き実施する方針を示した。

 今回、有害成分が検出された38品目に関する情報は、韓国関税庁の関連サイト「ヌリチプ」で確認できる。

ソン・ムビン記者

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