野球
MLB:ド軍・金慧成が初スタメンで初安打・初得点・初打点の大活躍、大谷も祝福
「ヘソン(韓国語で彗星〈すいせい〉と同じ発音)」がついに光を放った。米大リーグ(MLB)のスタメン・デビュー戦で出場した金慧成(キム・ヘソン、26)=ロサンゼルス・ドジャース=が初安打・初打点・初得点を挙げ、試合の殊勲選手に選ばれた。おまけに盗塁と好守備も披露した。希望を照らす一日だった。
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金慧成は6日(韓国時間)、マイアミ・マーリンズとのアウエーゲームにセカンド・9番でスタメン出場した。今月4日に電撃的に合流して以来、選手交代後の守備や代走として出場していたが、3試合目にして初めてスタメンになった。打席に立ったのも初めてだ。金慧成はオープン戦で打率2割7分と振るわず、開幕前にマイナーリーグのAAAに降格された後、レッグキックをなくすなど打撃フォームを修正して奮闘した。
金慧成は5回の2打席目で、相手チーム先発投手サンディ・アルカンタラ(29)の球速155キロメートルに達する外角直球を打ち、初安打を出した。アルカンタラは2022年ナショナルリーグ(NL)サイ・ヤング賞を受賞したトップクラスの投手だ。その上、二塁盗塁(今季2個目)にも成功した。金慧成はマイナーリーグでも盗塁成功率100%(13個)を誇っているが、その感覚はメジャーでも生きている。次の打者の大谷がライトフェンスを越える2ランを放ち、MLB初得点も挙げた。
活躍はこれだけにとどまらなかった。6回二死一・二塁から相手投手タイラー・フィリップス(27)が投げた球速140キロメートルのチェンジアップを絶妙にすくい上げ、センター前安打にした。二塁走者がホームを踏んだためMLB初のマルチヒット(2安打以上)に初打点まで記録した。同日は4打数2安打、1打点、1得点、1盗塁をマークした。
8回にはセカンドの前を転がるスローゴロの打球をグラブから取り出さずにそのまま一塁手に渡す珍しいプレーも披露した。一塁手のフレディ・フリーマンがキャッチできなかったためアウトにはならなかったが、十分にインパクトを残した。ドジャースはマーリンズに7-4で勝ち、金慧成は初めて殊勲選手にも選ばれた。金慧成は「MLB初安打のボールは家で大切に取っておきます。ホームランは大谷選手が打ったが、僕のことを祝ってくれてうれしかったです」と語った。大谷は交流サイト(SNS)でも金慧成の初安打時の動画を掲載した上で、「Congratulations(おめでとうございます)」と投稿した。
カン・ウソク記者