▲写真=UTOIMAGE

 ナイジェリアのある大学で、教職員たちが女子学生たちの身体を触り、ブラジャーを着用しているかどうかを確認する様子が報道され、人権侵害ではないかと物議を醸している。

 米CNNなどの外信各社が20日に報道したところによると、交流サイト(SNS)上で最近、「ノーブラは立入禁止」というタイトルの動画が拡散されているとのことだ。この動画には、教職員とみられる2人の女性が、試験を受けようと並んでいる女子学生たちの胸を触り、ブラジャーを着用しているかどうか確認する様子が写っている。身体検査を受けた後、列から外される女子学生もいた。

【写真】女子学生たちの胸を触ってブラジャーを着用しているかどうか確認する様子

 この動画はナイジェリア南西部・オグン州にあるオラビシ・オナバンジョ大学で撮影されたものだ。動画が撮影された時期は確認されていない。

 インターネット上では、この動画を巡って人権侵害騒動が巻き起こっている。現地の人権弁護士イニベヘ・エピオン氏は「ブラジャー着用の有無を確認することは尊厳を侵害するものであり、セクハラ(性的嫌がらせ)に該当する可能性もある」「一部の学生がブラジャー着用に不便を感じるのには医学的理由があるかもしれない」「個人の特殊性を考慮しない政策を強制することは法的措置につながる恐れがある」と語った。

 この件を巡って騒動が起こるや、同大学のムイズ・オランデワジュ・オラトゥンジ学生会長は「学校でブラジャー着用の有無を確認するのは新しい政策ではない」「これは学生たちが学校の価値に合うように端正な服を着ることを奨励する服装規定だ」と述べた。その上で、「学生と教職員間の品位を尊重するために、学校側と不適切な服装問題を解決するための代案を協議している」と明らかにした。

チェ・ヘスン記者

ホーム TOP