▲金竜顕・前国防相/写真=ニュース1

 金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防相が、勾留期限まであと3時間というところで、25日に再び勾留された。

【表】昨年12月27日の金竜顕・前国防相勾留起訴から勾留期限満了(6月26日)までの流れ

 ソウル中央地裁刑事34部(裁判長:韓聖振〈ハン・ソンジン〉部長判事)は同日午後9時10分ごろ、偽計による公務執行妨害、証拠隠滅教唆の容疑で追加起訴された金・前国防相に対する勾留状を発布した。勾留事由について、裁判部は「証拠隠滅の恐れが高い」と明かした。

 同日開かれた勾留状の尋問で金・前国防相側は「特別検察官の違法な起訴に裁判所が同調している」として、4回にわたり裁判部忌避申請を出した。しかし裁判部は「訴訟遅延が目的であることは明白」としてこれを全て棄却した。刑事訴訟法上、裁判遅延の意図が明らかな忌避申請は、当該裁判部が直接棄却できる。

 先に金・前国防相は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領に非常戒厳宣布を建議し、韓国軍の兵力の国会投入などを指示した容疑(内乱重要任務従事・職権乱用)で昨年12月27日に勾留起訴され、現在はソウル東部拘置所に収監されている。被告の一審勾留期限(6カ月)は26日に満了する予定だった。

 これに先立ち、金・前国防相の内乱容疑を審理しているソウル中央地裁刑事25部(裁判長:池貴然〈チ・グィヨン〉部長判事)は今月16日、被告の保釈決定を下した。保証金1億ウォン(現在のレートで約1070万円)納付、住居地制限、事件関係者との接触禁止などを前提に釈放を許可したのだ。しかし金・前国防相側は「裁判所が勾留状態を違法に延長しようとしている」として裁判所の決定を拒否し、拘置所にとどまった。

 その後、尹・前大統領らの内乱・外患容疑を捜査している趙垠奭(チョ・ウンソク)特別検察官は今月18日、金・前国防相を偽計による公務執行妨害・証拠隠滅教唆の容疑で追加起訴し、勾留状の発布を裁判所に求めた。

 事件の割り当てを受けたソウル中央地裁刑事34部が勾留状の尋問期日を定めると、金・前国防相側は「裁判部が防御権を行使する機会を与えずに尋問期日を決めた」と裁判部忌避申請を出した。しかし裁判所はこれを受け入れず、金・前国防相に対する追加の勾留状を発布した。

イ・ミンジュン記者、パク・ヘヨン記者

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