▲写真=UTOIMAGE

 【NEWSIS】イランの19歳のバイク系インフルエンサーが反政府デモの最中にイラン軍の銃撃を受けて死亡したと伝えられた。フリー・プレス・ジャーナルが先月28日(現地時間)に報道した。

 報道によると、イラン人権メディア「イラン・ワイヤー」は交流サイト(SNS)「インスタグラム」で、「『ベビーライダー』として知られていたディアナ・バハドールさん(19)が1月9日、イラン北東部ゴルガーンで行われた反政府デモ中にイラン軍の銃撃を受けて亡くなった」と伝えたとのことだ。

【写真】死亡したバイク系インフルエンサーのディアナ・バハドールさん(19)

 バハドールさんは1月9日午前0時ごろ、ゴルガーンで2度銃撃されたという。バハドールさんは大型バイクを見事に乗りこなす動画で人気を集め、インスタグラムのフォロワー数が約144万人に達する有名インフルエンサーだった。死亡当日の夜もデモに参加していたという。

 遺族はバハドールさんの行方を2日間にわたって調べた末、1月11日に遺体を引き渡されたが、この過程で当局の強い規制を受けたと同メディアは報じた。同メディアは「バハドールさんは秘密裏に埋葬された。保安・情報機関の圧力が続いている」と主張している。

 しかしその後、バハドールさんのインスタグラム公式アカウントには、彼女が「事故で死亡した」という投稿があった。この投稿は「遺族は深い悲しみに陥っており、うわさの拡散を自制してほしい」と訴えた。これに対して、同メディアは「遺族がイラン軍の介入を公に否定するよう強要された可能性がある」と報道している。

 イラン軍の強硬な鎮圧の様子も伝えられた。同メディアは当時、「ゴルガーン地域でのデモ鎮圧は特に暴力的に行われ、イラン軍が機関銃を含む重火器を使用して群衆を解散させた」と報じた。

 イランのジャーナリストで人権活動家でもあるマシフ・アリネジャド氏は、バハドールさんの死についてイラン政権を強く批判した。同氏はSNSに「彼女の唯一の罪はイスラム独裁体制の下で生まれたということだけだ」と投稿し、バハドールさんが1月9日にイラン軍によって射殺されたと主張した。

 イランでは昨年12月以後、経済危機・インフレ・貨幣価値急落をきっかけに大規模反政府デモが相次いでいる。デモは人権侵害・女性抑圧・最高指導者アリ・ハメネイ師体制下での市民の自由制限に対する抗議に発展している。

 AP通信は「各人権団体は、デモの鎮圧過程でこれまで6000人以上が死亡した可能性があると推定しており、さらなる犠牲に対する懸念もなくなっていない」と報じた。

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