ヘルス
毎晩よく眠れないなら…ピーナッツバター1さじが快眠に導く
寝る2時間前にピーナッツバターを大さじ1杯食べると熟睡するのに役立つ、という専門家のアドバイスが注目を集めている。米国の麻酔痛症医学科専門医であるスッド博士は最近、ピーナッツバターがダイエット以外にも、熟睡に肯定的な影響を及ぼすと発表した。同博士は、ピーナッツバターに含まれるアミノ酸の一種であるトリプトファンとマグネシウムが睡眠を助ける主要成分だと説明した。
トリプトファンは体内でセロトニンに変化し、このセロトニンは夜にメラトニンに変換され、睡眠を誘導する。また、ピーナッツバターに含まれるマグネシウムは筋肉の弛緩を助け、体を楽にし、熟睡に寄与する。ピーナッツバターに含まれる不飽和脂肪酸も重要な役割を果たす。不飽和脂肪酸はゆっくり消化されるため、血糖値を急激に下げず、ストレスホルモンのコルチゾールや覚醒ホルモンのアドレナリンが過度に分泌されないよう助ける。これにより、睡眠の質が向上することになる。
■45分ごとにスクワット10回すれば血糖値がぐっと下がる…30分歩くより効果2倍
スッド博士の動画は再生回数60万回以上を記録し、人気を集め、多くのインターネットユーザーたちが「真似してみたらよく眠れるようになった」とか「不眠症の症状が改善された」というレビューを投稿した。こうした反応は、単純に個人の経験に終わることなく、実際の研究でもピーナッツバターの摂取が肯定的な効果を及ぼしたという結果が出ている。スペイン・バルセロナ大学の研究チームが成人63人を対象に実施した実験で、ピーナッツバターを摂取したグループはコルチゾールの数値が低下し、不安やうつの指数も改善されたことが分かった。
しかし、ピーナッツバターは高カロリー食品なので、一日大さじ(約10-15グラム)1杯程度摂取するのがよいだろう。あまりたくさん食べると消化するのに負担がかかり、カロリー過多により体重増加のリスクがあるかもしれない。また、ピーナッツバター商品を選ぶときは、注意が必要だ。一部の商品はピーナッツ含有量が少なく、砂糖や塩を添加するケースがあるため、できるだけピーナッツ含有量が多い商品を選択するのが重要だ。
結論として、ピーナッツバターは睡眠を助ける食品になり得るが、摂取量や商品の選択に神経を使わなければならないという点を覚えておくべきだ。