▲写真=NEWSIS

 米大リーグ(MLB)でプレーしている李政厚(イ・ジョンフ、26)=サンフランシスコ・ジャイアンツ=の守備力が俎上(そじょう)に載せられている。現地メディアや専門家の間で、李政厚のずさんなセンターの守備が打撃での活躍を台無しにしていると指摘されているのだ。李政厚のポジションを変えるべきだという声もある。

 米スポーツ・メディア「ジ・アスレチック」は12日(韓国時間)、「李政厚は打席で稼いだ価値をセンターの守備ですべて失っている」と書いた。李政厚のチームメイトでレフトのエリオット・ラモス(25)については、「統計上、MLB最悪の外野手」と評し、ジャイアンツの外野における守備不安の深刻さを指摘した。同メディアは「最も現実的な案は、ラモスを指名打者(DH)にして、新たなセンターを入れるか育成して、李政厚をレフトに移すことだ」としている。

 ジャイアンツでは、実際にレフトのラモスに守備のミスが多いため、センターの李政厚が外野でより広い範囲をカバーしなければならない状況となっている。このため、守備の負担が大きくなった李政厚も守備位置の選定や打球の判断でミスを出し、チーム全体で守備の効率が下がる悪循環につながっている。

 MLBのデータ解析システム「スタットキャスト」によると、李政厚は今年の守備指標OAA(Outs Above Average、外野手の守備能力評価指標の一種)で-3を記録しており、昨年(-1)よりさらに下がっている。OAAは大リーグの同じポジションの守備手が同じ機会に取ったアウト数を数える指標で、李政厚はMLBのセンターの平均より3つ多くアウトを逃したという意味だ。レフトのラモスは-9を記録している。

 李政厚は同日、米カリフォルニア州サンフランシスコのオラクル・パークで行われたサンディエゴ・パドレスとのホームゲームに6番・センターとして先発出場し、3打数1安打を記録したが、チームは1-4で負けた。

ヤン・スンス記者

ホーム TOP