▲写真=UTOIMAGE

 【NEWSIS】11人の夫を毒殺しておきながら、自然死に見せかけて疑惑から逃れていたイランの56歳の女が、22年を経て検挙された。

 「ガルフ・ニュース」と「エルサレム・ポスト」は8月14日(現地時間)、イランのマーザンダラーン地方に暮らすコルスム・アクバリ被告が、22年間で夫11人を毒殺した疑いで裁判にかけられたと報じた。

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 アクバリ被告は2000年から23年まで、高齢男性と結婚した後、高血圧薬や糖尿病治療薬、鎮静剤、工業用アルコールなどを利用して夫をゆっくりと毒殺したと伝えられている。

 被告は寂しい高齢者の元を訪れて財産状態を確認した後、高額の持参金を要求しつつ結婚し、犯行後は殺した夫の財産と持参金を相続して、幾つもの地域を渡り歩いたという。

 検察は「被告は痕跡を隠すことにたけていた上、被害者がほとんど高齢で、死亡が自然死に見えた」「このため長期間、疑いを避けることができた」と明かした。

 被告の殺人行脚は、2023年に亡くなった最後の被害者ババイさんの息子が「自分もアクバリに毒殺されるところだった」という友人の父親の話を聞いて不審に思い、警察に通報したことで終わりを告げた。

 事情聴取で被告は「何人殺したか分からない。13人か、15人ということもあり得る」と供述したと伝えられている。

 被告は現在、11件の計画的殺人と1件の殺人未遂の容疑で起訴されており、残りの審理手続きが終わった後で最終判決が下される予定だ。

 ただし人権団体は、拷問や家族に対する脅しで虚偽の自白を引き出した事例があったとして、今回の事件についても同様の懸念があると指摘した。

カン・ソンウン記者

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