▲歌手キム・フングクさんが今年5月25日、国民の力の金文洙(キム・ムンス)大統領選候補の応援演説をする様子。写真=キム・ジホ記者

 【NEWSIS】政治に関わるのをやめ、芸能界に復帰すると宣言した韓国の有名歌手キム・フングクさんが、保守陣営に向かって「必要な時だけ連絡してきて、うまくいったかどうかに関係なく、終わったら連絡もない。犬にも劣る」と悔しい思いを吐露した。

【写真】キム・フングクさんと共に選挙演説をする国民の力の金文洙・大統領選候補(25年5月)

 これは、キム・フングクさんが21日、YTNラジオの番組『キム・ジュンウの一本勝負』に出演した際、このほど政治に関わるのをやめると宣言して芸能界に復帰することになった理由について、「『本業に戻るのが正しい』と自ら判断した」と言った上で述べたものだ。

 キム・フングクさんはこの前日の20日、「政治の話はもうやめて、ステージの上で国民と一緒に笑って歌う」と芸能界復帰を宣言した。キム・フングクさんはこれまで尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領支持を公にし、保守系のデモなどに参加するなど、政治活動に関わっていた。

 キム・フングクさんはさらに、「亡くなったイ・ジュイル先生(有名お笑いタレントで政治家)が『政治をやってみたらコメディーだった』と言ったのを思い出した。多くの芸能人が政界から『助けてくれ』と言われれば、助けてきた。芸能人の中で誰がたくさん助けてくれたのか、政治的によく合う芸能人が誰なのか、ちゃんと見極めて、比例代表にするとか地方選挙区を与えるとかしなければならないのではないか」と指摘した。

 その上で、「我々は何かを望んでいるわけではないが、自分(政治家)も食べていかなければならない。自分の地位を守らなければならないので、他人のことは全く考えていないのだろう」と吐露した。

 さらに、「(党の)公認などはまた別として、代表や最高委員のような方々が公の場で『このたびはキム・フングクさんをはじめ、皆さん本当にお疲れさまでした。今度お食事でも一緒にしましょう』(と言うべきではないだろうか)。地上波であれ、総合編成チャンネルであれ、右派チャンネルであれ、選挙が終わったら『あの方々に戻るべき場所を用意しましょう』と言ってもいいはずなのに、誰もそうしてくれなかった」と話した。

 キム・フングクさんはまた、尹前大統領との面会予定について司会者に尋ねられると、「今まで面会に行っていないからといって、どれだけ私のことをひどく非難するのか。(尹前大統領は)とても苦労をしているので何も言えないが、私が行って話したところで何が変わるだろうか。私は政治と手を切ったのだから、他の方々が責任を取らなければならない」と答えた。

チョン・プンギ記者

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