経済総合
「中国に技術でリード」と回答した韓国企業32.4% 大韓商工会議所調査
大韓商工会議所は10月21日、韓国の製造業370社を対象に調査した結果、「自社が中国のライバル企業よりも技術力が優れている」と回答した企業が32.4%にとどまったことを明らかにした。45.4%は「技術競争力の差はない」とし、22.2%は「むしろ中国がリードしている」とそれぞれ回答した。韓国企業が低価格製品の代名詞だった中国を今では技術大国と認識していることを示す結果だ。
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2010年に実施した同様の調査では、韓国企業の89.6%が「自社は中国を技術でリードしている」と答えていたが、今回の調査結果は対照的だった。15年間で国内企業の半分以上が中国に技術力で追いつかれたか追い抜かれたことになる。
韓国の強みとされてきた生産速度でも中国に押されている。中国のライバル企業の生産速度が速いという回答(42.4%)は、韓国が速いとの回答(35.4%)を上回った。
中国製品の価格競争力は当然圧倒的だ。回答企業の84.6%が自社製品が中国製品より割高と答え、うち半分以上(53%)は中国製品が30%以上安いと回答した。世界貿易機関(WTO)傘下の国際貿易センターの資料によると、中国製半導体の価格は韓国製品の約65%だ。電池、繊維、衣類でもそれぞれ韓国製品の73%、75%にとどまる。
大韓商工会議所は韓中の技術逆転の原因として、中国政府主導の巨大投資と柔軟な規制を挙げた。中国が1兆8000億ドル規模の巨額の補助金を投入し、企業を支援しているのに対し、韓国は税額控除に依存している。さらに、韓国は企業規模が大きくなるほど控除率が低下する逆進的構造となっている。
大韓商工会議所のイ・ジョンミョン産業革新本部長は「韓国製造業の競争力低下を認め、我々が得意とする産業分野に集中すべきだ。企業がより多く投資を行い、技術力を育成できるように成長指向の政策に転換する必要がある」と話した。
ハン・イェナ記者