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米海軍FA18戦闘機とMH60Rヘリ、南シナ海で作戦中に墜落
10月26日、南シナ海に配備された空母「ニミッツ」(CVN68)所属の米海軍の戦闘機とヘリコプターが、それぞれ別の事故で墜落したが、いずれも乗員は安全に救助されたという。米太平洋艦隊が明らかにした。
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米太平洋艦隊によると、現地時間で26日午後2時45分ごろ、空母ニミッツから日常的な作戦を展開していた第73ヘリコプター海洋打撃飛行隊(HSM73)に所属するMH60R「シーホーク」1機が海に墜落した。太平洋艦隊は、同機の乗員3人を全員救助した。
そのおよそ30分後の午後3時15分ごろには、第22戦闘攻撃飛行隊(VFA22)所属のFA18Fスーパーホーネット戦闘機も日常的な作戦を遂行中に墜落した。乗員2人は射出座席を用いて脱出し、第11空母航空団(CVW11)所属の捜索救助チームによって救助された。
中国は2016年の国際仲裁裁判所の仲裁判断を無視し続け、南シナ海の大部分に対して領有権を主張し、全域に点在する岩礁に軍事施設を建設した。米国はこれに対抗し、南シナ海の「航行の自由」を保障する作戦を随時展開している。
今回の航空機墜落は、ドナルド・トランプ大統領が26日のマレーシアを皮切りにアジア歴訪を行う中で発生した。トランプ大統領は、慶州では中国の習近平主席と会い、主に貿易問題を中心とした会談を行う予定だ。
今回のFA18墜落事故は、米海軍が昨年末から計3機のスーパーホーネットを失ったのに続いて発生した。同機の価格は6000万ドル(現在のレートで約92億円)を上回る。
昨年12月、紅海において、誘導ミサイル巡洋艦「ゲティスバーグ」(CG64)が誤って空母「ハリー・S・トルーマン」(CVN75)所属のFA18戦闘機を撃墜した。今年4月にも、FA18がハリー・S・トルーマンの格納庫甲板から海へと転落した。5月には、やはり紅海で、空母に着艦しようとしたFA18が着艦制動用のワイヤーをつかみ損ねて着艦に失敗し、海に落ちた。
空母ニミッツは、米海軍が現在運用している空母の中では最も古く、来年退役する予定だ。なお2機の墜落の経緯については、まだ調査中だと米海軍は明かした。
李哲民(イ・チョルミン)記者