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 【NEWSIS】米食品医薬品局(FDA)が、子ども用のフッ素補助剤(水道水中のフッ素濃度が低い地域で虫歯予防のために用いられる医薬品)の使用を制限すると発表した。

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 AP通信が1日(現地時間)、報じた。それによると、FDAは2日、3歳未満の幼児と虫歯のリスクが低い子どもにはフッ素補助剤を推奨しないとして、フッ素補助剤の製造会社4社に対し、新しい使用基準を満たさない製品を販売しないよう警告する文書を発送した。

 FDAは最近の分析の結果として、フッ素補助剤が歯に与える効果が限定的である上、腸内微生物の変化、体重増加、子どもの知能指数(IQ)低下など健康に影響を与える恐れがあると警告した。

 FDAは特に「フッ素補助剤は子どもたちも口にする製品であるにもかかわらず、一度もFDAの承認を受けていない」として「制限基準を満たさない製品には、虫歯のリスクが高い子や歯の衛生状態が良くない子以外は使用しないようラベルを貼るべきだ」と強調した。

 企業側は30日以内に今回の文書に回答しなければならない。

 一方、米国歯科医師会(ADA)は、歯科医が推奨する範囲であれば大きな問題はないと反論した。歯科医たちは「水道水のフッ化物添加が十分に行われていない農村地域では、フッ素補助剤の使用制限が虫歯などさまざまな歯の問題を悪化させる恐れがある」と懸念を示した。

 フッ素補助剤は、水道水のフッ素濃度が低い地域に住む児童・青少年向けに主に推奨されている。一部の企業は、乳児用の液状製品も販売しているという。

イ・ソウォン記者

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