▲写真=UTOIMAGE

 中国南西部・四川省の馬爾康市近くで、チベットと内陸部を結ぶ国道の橋の一部が崩落した。

 新華社通信などが11日、報じた。それによると、同日午後4時ごろ、チベット高原と内陸部を結ぶ主要道路にある全長758メートルの橋「紅旗橋」の入り口で崩落が発生。中国当局は、周辺の山岳地帯で地盤が不安定になって山崩れが発生し、これによって橋が崩れ落ちたとみている。

【写真】橋が崩落する様子

 警察は前日から山の斜面と道路に亀裂が発生して地形が変形しているのを確認し、橋の車両通行を全面的に規制していた。そのため人的被害は発生していないという。

 現地のSNS(交流サイト)では、崩落の瞬間を収めた動画が拡散された。動画を見ると、橋がごう音とともに崩れ落ちている。大量のがれきが飛散して土ぼこりが現場に立ち込める様子も映っている。

 この橋は今年初めに完工したばかりだったという。開通して1年もたたずに崩壊したというわけだ。中国では今年8月にも、青海省で鉄橋がワイヤーの調整中に崩落し12人が死亡、4人が行方不明となる事故が発生しており、不安が広がっている。ネットでは「調査を進めて崩落の理由を国民に詳しく説明すべき」「巨大な橋がこんなに簡単に崩れ落ちるなんてあり得ない」「手抜き工事じゃないのか」などの反応が相次いだ。

 中国当局は現在、崩落の原因について詳しい調査を進めている。馬爾康市の応急管理局の関係者は、澎湃新聞に対し「指導部と担当者たちが全員、現場に到着した。具体的な状況が把握でき次第、公示を出す予定」と説明した。施工を担当した四川路橋集団は四川日報に対し「事故が起きた道路の再開通の時期はまだ決まっていない」と話した。

パク・ソンミン記者

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