▲イラスト=UTOIMAGE

 下着の中に絶滅危惧種のインコ2羽を隠してメキシコから米国に入国しようとした男が摘発され、裁判を受けることになった。

【写真】国境検問所で男が股間の膨らみ指摘される様子と密輸されたメキシコインコ2羽

 米紙ニューヨーク・ポストなどが16日、報じた。それによると、カリフォルニア州南部地区連邦検察局は米国の市民権を持つジェシー・アグス・マルティネス容疑者を密輸の疑いで訴追した。

 マルティネス容疑者は先月23日、メキシコとの国境にあるオタイメサ国境検問所で、絶滅危惧種のインコ2羽を下着に隠して米国に入国しようとした疑いが持たれている。オタイメサ国境検問所は米カリフォルニア州サンディエゴとメキシコとの国境にあり、北米3位の内陸国境交易地だ。

 マルティネス容疑者の犯行が発覚したのは、米税関・国境取締局(CBP)の職員が同容疑者の股間の膨らみに気づいたのが発端だった。CBPの職員は不審に思い、マルティネス容疑者を別室に移動させてさらなる調査を進めた。

 マルティネス容疑者は当初、犯行を否認し「盛り上がっているのは『ピリン』だと主張したとのことだ。メディアによると、ピリンとはスペイン語で男性器を指すという。

 しかし、取り調べを進めたところ、マルティネス容疑者の下着の中から茶色の袋に入ったインコ2羽が見つかった。インコは当時、鎮静剤を打っていて意識を失っている状態だった。米魚類野生生物局の職員と検査官が現場に到着して確認した結果、この鳥は保護種のメキシコインコであることが分かった。同紙は「メキシコインコはメキシコ西部とコスタリカに生息し、2005年から絶滅危惧種に指定されている」と説明した。

 当局は2羽の鳥を国境の獣医科で治療した上で、検疫のために米農務省の動物輸入センターに移送したと明らかにした。幸い2羽とも状態は良好だという。

 同紙は「有罪判決が下された場合、マルティネス容疑者は最大で20年の懲役刑と25万ドル(約3900万円)の罰金刑に処せられる可能性がある」と報じた。

キム・ガヨン記者

ホーム TOP