【TV朝鮮】(アンカー)

 もう6年がたちましたが、覚えていらっしゃいますか? 共に民主党が高位公職者犯罪捜査処(公捜処)設置法などを国会で早く処理しようとしたものの、当時の自由韓国党(現:国民の力)所属議員たちの強い抵抗で阻まれたことがありました。いわゆる「韓国国会ファストトラック(迅速処理案件)衝突事件」(2019年)ですが、裁判にかけられた議員たちに対し、今になってやっと一審判決が出ました。裁判所が有罪と判断しましたが、現職議員は議員職を維持できるようになったとのことです。どのような量刑が言い渡されたのか、ホ・ユハ記者がお伝えします。

【表】国民の力・現職議員6人の判決内容

 (記者リポート)

 元国会議員や現職国会議員たちが相次いで裁判所から出てきました。

 一審はファストトラック衝突事件で起訴された当時の自由韓国党所属議員ら26人全員に有罪を言い渡しました。

 26人は2019年4月、共に民主党などが公捜処設置と連動型比例制導入法案をファストトラックで処理するのを阻もうとして、国会会議場の出入り口を封鎖したとして起訴されました。

 しかし、国民の力の現職議員6人は全員、議員職を維持できる量刑となりました。

 (国民の力所属ナ・ギョンウォン議員)

 「裁判所は明らかにわれわれの政治的抵抗、抵抗に対する名分を認めました」

 特殊公務執行妨害で禁固以上、国会法違反で罰金500万ウォン(約53万円)以上が確定すれば、議員職を失います。

 裁判所は宋彦錫(ソン・オンソク)院内代表とナ・ギョンウォン議員、尹漢洪(ユン・ハンホン)議員、金汀才(キム・ジョンジェ)議員、李晩熙(イ・マンヒ)議員、李喆圭(イ・チョルギュ)議員の現職議員6人全員にこれを下回る罰金刑を下しました。

 裁判所は「違法な手段を動員して同僚議員の活動を阻止した」としながらも「不当性を公論化しようとする政治的動機から犯行に及んだ」と判断しました。

 検察は控訴するかどうかについては明らかにしていません。

 同じく起訴された共に民主党の元議員・現職議員ら10人に対する一審の結審公判は28日に開かれる予定です。TV朝鮮、ホ・ユハがお伝えしました。

(2025年11月20日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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