▲イラスト=UTOIMAGE

 1万2000年もの間眠っていたエチオピアのハイリ・グッビ(Hayli Gubbi)火山が噴火した。ロイター通信など複数の外国メディアが24日(現地時間)に報道した。

【写真】ハイリ・グッビ火山が噴火する瞬間

 報道によると、エチオピアの首都アディスアベバから東北に約800キロメートル離れたアファール地方のハイリ・グッビ火山が23日午前、数時間にわたり火山灰と煙を噴き出したという。近隣の村が火山灰で覆われ、煙がイエメンやオマーン方向に広がり、インドやパキスタン北部にまで影響を与えているとのことだ。幸い、人命被害は報告されていない。

 噴火の瞬間を捉えた衛星映像を見ると、巨大な火山灰の柱が立って爆発する瞬間が写っていた。交流サイト(SNS)では現地住民たちが撮影した写真や動画もシェアされているが、火山灰が大きな雲を形成し、周辺が真っ暗になった様子が分かる。現地当局は「火山灰で放牧地が覆われ、家畜放牧業者が影響を受ける恐れがある」と懸念している。同日、噴煙柱は最高14キロメートルまで上ったとのことだ。

 今回の噴火の影響で、インドの航空会社は一部の航空便運航を中止した。エア・インディアは噴火後に上空を飛行した航空機の予防的点検のため、24日から25日にかけて計11便の航空便欠航を発表した。アカサ・エアも同期間、サウジアラビアのジェッダ(ジッダ)、クウェート、アラブ首長国連邦のアブダビなど中東を行き来する定期便を欠航にした。

 ハイリ・グッビ火山は海抜約500メートルで、二つのプレートが接する、地質活動が活発な地域「リフトバレー」の中に位置している。米スミソニアン研究所のグローバル火山活動プログラム情報によると、ハイリ・グッビ火山は最終氷期が終わる約1万年2000年前から現在まで続く「完新世(Holocene)」の間に噴火した記録がないとのことだ。

ムン・ジヨン記者

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