▲イラスト=UTOIMAGE

 敷金ゼロで月家賃だけを支払い、ワンルーム物件を借りていた賃借人が、部屋をゴミ捨て場のように汚したまま出ていったという話が話題になっている。

 7日、あるインターネット・コミュニティー・サイトに「ワンルームマンションを貸していますが、汚部屋にされて逃げられました。アドバイスお願いします。助けてください」というタイトルの投稿と写真が数枚掲載された。

【写真】ゴミだらけになっていたワンルームの「汚部屋」

 この投稿者は「父親がワンルームマンションを賃貸中です。『いろいろあるが、良しとしよう』という気持ちで賃借人に接してきました。敷金もなく、家賃も遅れがちだったようです。賃借人から『退去する。ゴミが少しある』と連絡がありましたが、『長い間住んでいてくれたので、それくらいだったらこっちで処理する』と思ったそうです。ところが、実際に行ってみたら、部屋はゴミでいっぱいで、清掃費の支払いも拒否して出て行ってしまいました」と事情を説明した。

 投稿者が掲載した写真を見ると、床が見えないくらいありとあらゆる生活ゴミや謎の袋が積まれ、足の踏み場もないほどだった。トイレ・床・壁・便器までカビや汚れだらけで、人間が暮らしていた部屋とは思えない。

 投稿者は「賃借人に『これはひどすぎるではないか。清掃業者を調べてあげるから、費用はこちらに振り込んで、ゴミだけは処理してほしい』と言いましたが、『金持ちなんだからそれくらい自分でやれ』と言われ、断られました」と書いた。

 投稿者はさらに、「『業者に掃除を頼むなら、それで終わりにしよう。だが、拒否するなら、民事であれ刑事であれ訴訟を起こして、使用できなくなった設備は全て補償してもらう』と警告しましたが、賃借人の態度は変わりませんでした」ともしている。

 結局、投稿者は賃借人を器物損壊罪で刑事告訴したものの、裁判所は「嫌疑なし」処分を下したとのことだ。投稿者は「ゴミ処理費用だけで105万ウォン(約11万円)かかりました。部屋を元に戻すのに、あといくらかかるかと思うと、途方に暮れています。こういう場合は普通、どのような補償をしてもらえるのか、アドバイスをお願いします」と訴えた。

 投稿を読んだ人々は「あんな所で暮らせる人間がいるのか」「だから敷金は取るべきなんだ。家主が悪人だから取るわけではない」「敷金は少なくとも1000万ウォンは取ってから入居させろ」「精神的に問題があるようにみえる」などのコメントを寄せている。

チョン・アイム記者

ホーム TOP