事件・事故
「身内をかばった疑惑」 海兵隊特検が高位公職者犯罪捜査処トップを在宅起訴
【TV朝鮮】(アンカー)
高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の処長が被告人席に座ることになるという、前代未聞の事態が起きました。「身内をかばった疑惑」で特別検察官(特検)が起訴したのです。発足からわずか4年で最大の危機に直面することになった公捜処は「特検がごり押しをしている」と反発しています。リュ・テヨン記者のリポートです。
【表】「狡兎死して走狗烹らる」 起訴された公捜処トップの主な容疑
(記者リポート)
海兵隊員殉職事件を捜査している特検が、呉東運(オ・ドンウン)公捜処長と李載昇(イ・ジェスン)次長を在宅起訴しました。
宋昌珍(ソン・チャンジン)元部長検事の偽証告発事件を受理しながらも11カ月にわたって捜査せずに放置した、職務遺棄の容疑を適用しました。
(丁珉栄〈チョン・ミンヨン〉/海兵隊員殉職事件特別検事補)
「朴石一(パク・ソクイル)元公捜処部長検事、呉東運公捜処長および李載昇公捜処次長を職務遺棄罪できょう在宅起訴しました」
特検は「公捜処は通常、2-3カ月したら大検察庁(大検、最高検に相当)に事件を移管してきた」とし「不誠実な職務遂行というにとどまらず、公捜処首脳部が調査対象になることを避けるため、意図的に事件を移管しなかった」と指摘しました。
特検は、宋昌珍・金善規(キム・ソンギュ)元公捜処部長検事も共に裁判にかけました。
特検は、宋・元部長検事が昨年、大統領室に対する家宅捜索令状の請求を妨害し、金・元部長検事については総選挙前に事件関係者の出頭事情聴取を妨げたものとみています。
発足からわずか4年で最大の危機に追い込まれることになった公捜処は、強く反発しました。
公捜処は「嫌疑なしの趣旨の意見は朴・元部長検事が一方的に書き留めた意見に過ぎない」「結論を決めておいて事実関係を縫い合わせる『有無を言わさぬ起訴』」だとしました。TV朝鮮、リュ・テヨンがお伝えしました。
(2025年11月26日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)