社会総合
韓国 きょうのニュース(12月8日)
◇高速鉄道KTXとSRT 来年末めどに統合へ
韓国の国土交通部は8日、高速鉄道のKTXとSRTを来年末までに段階的に統合する内容を柱とするロードマップを発表した。SRTはソウル南東部の水西駅を起点としていたが、来年3月からソウル駅発のSRT、水西駅発のKTXの運行を開始し、下半期からはKTXとSRTを区分せず、列車を連結して運行する統合編成・運営に乗り出す。計画通りに統合が進めば、韓国鉄道公社(コレール)と子会社のSRは2013年に分社化されて以来約13年ぶり、高速鉄道はSRTが16年12月に運行を開始して以来約10年ぶりに合併することになる。
◇通販最大手の個人情報流出 警察「二次被害の有無確認中」
ネット通販最大手クーパンの顧客3370万人分の個人情報が流出した問題で、警察は二次被害の有無をリアルタイムで確認していると明らかにした。警察庁の関係者は定例記者会見で「被害が発生すれば確認し、さらなる被害を防ぐためにメディアを通じて広報する計画」と説明した。警察は二次被害について、▼クーパンから流出した個人情報を直接悪用した犯罪▼クーパンの個人情報流出に乗じた犯罪――などのパターンがあるとみて通報を受け付けている。
◇未成年時代の犯罪「断罪」か「寛容」か 人気俳優の引退巡り論争
未成年時代の犯罪歴などが報じられた人気俳優のチョ・ジヌンさん(49)が芸能界引退を表明したことを巡り、被害者と国民の感情を考えれば当然の報いだという意見と、未成年時に犯した罪を30年後まで償わせるのは行き過ぎだという主張が鋭く対立している。チョさんが自身の犯罪歴が報じられた翌日に芸能界引退を表明したのは、イメージが重視される人気俳優として冷ややかな世論に大きな負担を感じたためとみられる。法曹界では、処罰よりも更生に重きを置いた少年法の趣旨を考慮し、チョさんの事例が、先入観や固定観念で人や物事を見る「ラベリング効果」を招かないよう注意しなければならないとの指摘も出ている。
◇海外にルーツの「移住背景人口」5.2%増 全体の5%趙
国家データ処が発表した統計によると、本人または両親のうち少なくとも1人が韓国に移住したバックグラウンドを持つ「移住背景人口」は昨年時点で271万5000人で、韓国の総人口(5180万6000人)の5.2%を占めた。移住背景人口は前年比5.2%増加し、総人口の増加率(0.1%)を大幅に上回った。類型別では外国人が204万3000人(75.2%)、韓国人(帰化・認知・移民2世など)は67万2000人(24.8%)だった。韓国人の移住背景人口の中では移民2世が38万1000人(14.0%)で最も多く、帰化・認知(9.0%)、その他(脱北者など、1.7%)の順だった。