【ワシントン聯合ニュース】韓国の金珍我(キム・ジナ)外交部第2次官とヘルバーグ米国務次官は10日(米東部時間)、米ワシントンで韓米高官級経済協議会(SED)を開催し、韓米首脳会談で合意した経済安全保障協力の履行状況を点検し、主要供給網(サプライチェーン)の協力などについて議論した。

 SEDは韓米外交当局が包括的経済協力について話し合う次官級の定例協議チャンネルだ。

 米国務省によると、両次官は今回の協議で韓米共同の経済安保措置の強化と信頼できる供給網確保の重要性を強調した。 

 また、集団競争力や安全な供給網を維持するための経済・国家安保協力の強化策について議論。不公正で非市場的な政策や慣行に対応するための協力も取り上げられた。米国はこれまで、中国の不公正で非市場的な政策・慣行を批判するとともに同盟国に共同対応を促しており、今回の協議でもこのような立場を強調したとみられる。

 また、米国は12日、ヘルバーグ氏の主宰で韓国など立場を同じくする7カ国が集まり、人工知能(AI)分野の主要供給網の安定化を議論する「パックスシリカサミット」を開催する予定だ。同サミットは、半導体や重要鉱物などAI関連分野で協力し、中国への依存度を下げることを目的としている。

 両次官は、紛争地域の経済的安定性の回復を支援するために産業競争力を活用する方法についても議論した。ヘルバーグ氏は、トランプ米大統領が平和構築に向け努力するウクライナや中東などに言及し、韓国がこれらの紛争地域の再建を支援することを望んでいると明らかにした。

 米国務省はこのほか、韓米両国が2度の首脳会談で合意した内容についても改めて確認したと伝えた。これに関連し、金氏は米国到着後に韓国記者団に対し、韓米首脳会談で合意したウラン濃縮と使用済み核燃料の再処理の速やかな実行に向けて米国側と協議すると述べていた。

 米国務省はまた、両国が米国の製造業に対する韓国政府や民間企業主導の投資のほか、韓国の企業関係者の米国訪問を円滑にするために行っている努力について話し合ったと説明した。

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