【ワシントン聯合ニュース】韓国の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は20日(米東部時間)、聯合ニュースの取材に対し、韓国の原子力潜水艦建造やウラン濃縮、使用済み核燃料の再処理など韓米首脳の合意事項の履行のため、分野別の協議を来年から同時に進めることで米側と合意したと明らかにした。

 魏氏は16~17日に米ワシントンを訪問し、米国のルビオ国務長官兼大統領補佐官(国家安全保障担当)、ライトエネルギー長官らと会談した。

 魏氏は「今後の協議に関する日程について意見が一致した」として、来年から首脳会談の合意事項の履行に向けた協議を始めると表明した。

 協議の順番については、「優先順位はなく、同時に(協議を開始)する」と述べた。

 韓国国家安保室は原潜タスクフォース(TF)と濃縮ウラン関連タスクフォースを設置し、対米協議に備えており、米側のカウンターパートが決まれば協議が始まるとみられる。

 魏氏は韓国の原潜建造を巡り、米大統領の権限により軍用の核物質の移転を許可できるようにした米原子力法第91条に基づき、韓米が別途の協定を締結することで一致したと明らかにした。韓米原子力協定は兵器用核物質の移転を制限しているため、別の協定を設けるという。

 今年8月と10月に開かれた李在明(イ・ジェミョン)大統領とトランプ大統領の会談結果をまとめ、11月に発表された「共同ファクトシート」によると、米国は韓米原子力協定に合致し、米国の法的要件を順守する範囲内で韓国の平和的利用のための民間によるウラン濃縮や使用済み核燃料の再処理につながる手続きを支持することにした。また米国は韓国の原潜建造を「承認」し、燃料調達などを韓国と緊密に協議することにした。

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