【ソウル聯合ニュース】韓国前大統領の尹錫悦(ユン・ソクヨル)被告(内乱首謀罪などで公判中)の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告(あっせん収賄罪などで公判中)を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは は26日、尹被告を公職選挙法違反の罪で追起訴した。

 昨年12月の非常戒厳宣言以降、尹被告が起訴されたのは8回目。

 特別検察官チームは、尹被告が最大野党「国民の力」の大統領選候補だった2021年12月から22年1月にかけて討論会などで尹宇鎮(ユン・ウジン)元竜山税務署長や呪術師のチョン・ソンベ氏に関する虚偽事実を公表したとして、公職選挙法違反の罪で起訴したと説明した。

 尹被告は12年に大検察庁(最高検)中央捜査部中捜1課長を務めていた当時、尹宇鎮氏に中央捜査部出身の弁護士を紹介するなど、同氏の事件に関与したとの疑惑を受けていた。同氏は尹被告の検察時代の側近とされる尹大鎮(ユン・デジン)元検事長の実兄に当たる。

 特別検察官チームは、尹被告が実際には弁護士を紹介していたにもかかわらず、支持率低下を懸念し、21年12月に開かれた討論会で「弁護士を紹介した事実はない」と虚偽の発言をしたと判断した。

 このころ、尹被告にはチョン氏が影の実力者ではないかという疑惑も持ち上がっていた。

 尹被告は22年1月、仏教リーダーズフォーラム発足式でのインタビューで「チョン氏は党関係者から紹介された」とし、金被告と共に会ったことはないという趣旨の発言をした。しかし、特別検察官チームはこの発言も虚偽事実の公表に当たると判断した。その理由として、実際には尹被告が金被告からチョン氏を紹介され、3人で会ったことがあるという事実を挙げた。

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