▲2020年3月26日に放映された「MBC100分討論」で論争する李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事(当時)と李恵薫(イ・ヘフン)未来統合党(現・国民の力)議員(当時)。テーマは「災難基本所得、緊急処方かポピュリズムか」。/ユーチューブ

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は28日、企画予算処の初代長官候補に李恵薫(イ・ヘフン)元議員を指名した。2026年1月から企画財政部(省に相当、以下同じ)は財政経済部と企画予算処に分離され、企画予算処は国の予算を担当する。その初代トップに野党・国民の力に所属する元議員を抜てきしたのだ。「極めて異例」という評価と共に、与党・共に民主党からも「理解し難い」との声が相次いでいる。

【写真】寄付分かち合い団体招待行事に出席した李在明大統領夫妻

 韓国大統領室は同日、李恵薫氏を指名した理由について「政策と実務に精通している」と説明した。李恵薫氏は韓国開発研究院(KDI)の元研究員で、国民の力の前身であるハンナラ党やセヌリ党で当選3回(ソウル瑞草甲選挙区)の経歴を持つ。李恵薫氏は最近まで基本所得を含む李在明大統領の経済政策をポピュリズムと強く批判してきた。李恵薫氏は同日声明を出し「経済成長と福祉を同時に達成し、持続可能な成長の実現を目指す李在明政権の政策目標は私の考えと一致している」との考えを示した。

 李恵薫氏について共に民主党の金鉉正(キム・ヒョンジョン)院内スポークスマンは記者団の取材に「李在明大統領の中道実用主義的な人事方針の反映」と説明した。しかし李恵薫氏は国民の力の党協議委員長として尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領弾劾反対集会に参加していたため、与党内からも「衝撃的な人事」との声が上がっている。国民の力は「党に深刻な害を与える」として李恵薫氏を除名した。

 李在明大統領は長官級の国民経済諮問会議副議長にキム・ソンシク元国民の力議員を任命した。キム・ソンシク元議員は孫鶴圭(ソン・ハッキュ)氏が京畿道知事だった時に政務副知事を務め、第18代国会議員選挙ではハンナラ党から、第20代では国民の力からソウル冠岳甲選挙区で当選した。長官級の国家科学技術諮問会議副議長には国家核融合研究所長を務めたイネイブルヒュージョンのイ・ギョンス議長が任命された。

 韓国大統領室は同日、農林畜産食品部次官にキム・ジョング同部食糧政策室長、国土交通部第2次官には京畿道都市住宅室長を務めたホン・ジソン南楊州市副市長を任命した。さらに大統領政務特別補佐官に当選6回のチョ・ジョンシク共に民主党議員(京畿始興乙)、大統領政策特別補佐官には京畿研究院長や国政企画委員長を歴任した李漢周(イ・ハンジュ)経済人文社会研究会理事長を任命した。

パク・サンギ記者

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