▲韓国与党・共に民主党の院内代表(国会対策委員長に相当)を務める金炳基(キム・ビョンギ)議員が30日午前、国会で辞意を表明し、院内代表を辞任した。写真=パク・ソンウォン記者

 韓国与党・共に民主党の院内代表(国会対策委員長に相当)を務める金炳基(キム・ビョンギ)議員が30日、自身の元補佐官たちによって提起された複数の特別待遇・パワーハラスメント(パワハラ)疑惑について謝罪し、院内代表を辞任した。今年6月に李在明(イ・ジェミョン)政権で初の与党院内代表に選出されてから200日での辞任だ。

【表】共に民主党の金炳基・前院内代表を巡る主な疑惑

 金炳基・前院内代表は、同党で李大統領の国政運営を実務的に支えてきた李在明派の中核人物だ。同党関係者は「党と青瓦台(大統領府)の関係に大きな変化はないが、李大統領としては損失だ」と語った。

 金炳基・前院内代表は同日、国会で行われた院内対策会議で、自身を巡るさまざまな疑惑について「国民の常識と目線にはるかに及ばない振る舞いがあった。その責任は全面的に私の至らなさにある。心よりおわび申し上げる」と述べた。

 そして、「連日続く疑惑提起の中心にいる限り、私は共に民主党と李在明政権にとって足かせにならざるを得ないだろう」として辞意を表明、「辞任を決めたのは責任回避のためではなく、是々非々を判断した上で、より大きな責任を取ろうという私の意志だ」と説明した。

 最近、大韓航空ホテル宿泊券受け取り疑惑、妻の区議会業務推進費私的流用疑惑、補佐官らを私的業務に動員した疑惑など、金炳基・前院内代表自身と家族を巡るさまざまな疑惑が浮上している。さらに29日には共に民主党・姜仙祐(カン・ソンウ)議員の党公認関連で1億ウォン(約1100万円)の授受を金炳基・前院内代表が黙認したという疑惑までメディアで取り沙汰されたことから、とうとう辞任した。

 この余波は当分続きそうだ。共に民主党の鄭清来(チョン・チョンレ)代表は同日、姜仙祐議員関連疑惑の真相解明を倫理監察団に指示した。最大野党・国民の力の関係者は、姜仙祐議員を政治資金法違反および収賄などで、金炳基・前院内代表を党公認審査業務妨害で警察に告発した。国民の力は、党レベルでの刑事告発も検討中だという。

 共に民主党は来月11日に補欠選挙を行い、残りの任期が来年5月までの次期院内代表を選出することにした。

兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者

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