▲ソウル市竜山区の韓国国防部(省に相当)ブリーフィングルームで挨拶する金洪徹(キム・ホンチョル)国防政策室長。金洪徹室長は無人機をめぐる北朝鮮総参謀部の声明に対する国防部の見解について説明した。10日撮影。/聯合ニュース

 北朝鮮は「1月4日と昨年9月に(韓国が北朝鮮に飛ばした)無人機を確保した」として韓国の現政権を激しく非難した。北朝鮮は「代償を覚悟せよ」として韓国への報復もちらつかせている。北朝鮮は2014年以降、約10回にわたり韓国に無人機を飛ばす挑発行為を繰り返してきたが、これを認めることも謝罪も1度たりともしていない。

【写真】2014年と17年に北朝鮮から韓国に飛来した無人機

 北朝鮮による無人機挑発は2014年から始まり、京畿道坡州市、白翎(ペンニョン)島、江原道三陟では墜落した無人機が相次いで発見された。韓国軍が無人機の残骸を回収し分析したところ、これら無人機の出撃と帰還はいずれも北朝鮮となっており、また中からは青瓦台(韓国大統領府)上空を撮影した写真ファイルも見つかった。ところが北朝鮮は自分たちが飛ばしたとは認めず「南側による捏造(ねつぞう)で謀略」などと主張した。

 2017年6月に江原道麒麟郡で墜落した北朝鮮無人機からは慶尚北道星州の在韓米軍THAAD(高高度防衛ミサイル)基地や江原道の韓国軍部隊周辺を撮影した写真ファイル551枚が見つかった。韓国軍当局はこの無人機について「北朝鮮の金剛山周辺から飛び立った」との分析結果を公表したが、北朝鮮はこれを認めていない。

 2022年12月には5機の北朝鮮無人機が首都圏上空を侵犯した。無人機は軍事境界線(MDL)を越えて5時間にわたり韓国上空にとどまった。うち1機はソウル市竜山区の韓国大統領室執務室上空の飛行禁止区域に侵入した。

 しかし北朝鮮はこの挑発行為も認めていない。北朝鮮無人機が韓国大統領室周辺まで飛来したことを受け、韓国側は「相応の対抗措置」として「北朝鮮に無人機を飛ばした」と発表したが、これについて北朝鮮は「戦争に火を付ける危険千万な妄動」と反発した。

 北朝鮮は2024年10月の「外務省重大声明」で「(韓国が)平壌上空に無人機を飛ばしビラをばらまいた」として「次に発見された時はむごたらしい災害が起こるだろう」と脅した。さらに軍事境界線近くの北朝鮮砲兵部隊には「完全射撃準備態勢を命じた」と発表した。

 北朝鮮情勢に詳しい専門家は「過去10年以上にわたり韓国に無人機を飛ばしてきたのは北朝鮮だ」とした上で「これを良い機会だと考え韓国政府に圧力をかけるのは完全な開き直りだ」と批判した。

ヤン・ジホ記者

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