▲写真=UTOIMAGE

 ロシア軍が、ウクライナ戦争に騎馬部隊やラクダ部隊を投入したことが把握された。ある写真には、ロシア軍が馬のくらにスターリンクの衛星通信用アンテナ、端末機、補助バッテリーなどを積んでいる様子が捉えられていた。

【写真】馬のくらに衛星通信用アンテナを設置する様子

 英紙「テレグラフ」が8日付で報じたところによると、このところ東部ウクライナの前線で、窮余の策として騎兵を投入するロシア軍部隊が増えている。

 ロシアの独立系メディア「アストラ」は、テレグラムのチャンネルを通して、スマートフォンのカメラで撮ったと推定される動画を公開した。動画を見ると、馬のくらに2本の金属棒が取り付けてあり、その上にスターリンクのアンテナが載っている。兵士と推定される男性が、スターリンクの端末機を設置したと説明しながら「ここを溶接した」「全部とてもうまくいった」とロシア語で話している音声も収められていた。

 こうしたスターリンクの端末機設置は、ロシア軍が通信事情の劣悪な戦場でドローンを運用するに当たり、インターネット通信で現場の状況をリアルタイムで把握し、遠隔操縦を効率的にできるようにしようとしているもの―と推定されている。スターリンクは、イーロン・マスクの「スペースX」が運営している衛星インターネットサービスで、移動通信の基地局や有線網がない地域でも端末機と電源さえあればインターネットに接続できる。このため、奥地や災害・戦争地域で活用されている。

 先にテレグラフは、昨年10月、ロシアの第51軍傘下の第9旅団に所属する「ストーム」部隊が、ドネツク地方で運用する騎馬突撃チームを投入しようとしている状況がキャッチされた、と報じた、当時公開された動画には、ロシアの軍人が2人1組で馬に乗り、訓練を行っている場面が収められていた。

 それ以前からも、一般車両の投入が困難な前線で弾薬や他の装備を運送するため、ロシア軍がロバ、馬、ラクダなどを動員しているという一部の報告は存在していた。昨年2月には、ロシアの軍人がラクダに乗っている姿を撮った写真も公開された。フタコブラクダは厳しい気候にもよく耐え、重い荷物を運ぶことができ、中央アジアなどで伝統的に用いられてきた。ロシア軍が輸送に用いていたフタコブラクダを、ウクライナ軍の兵士たちが移送する場面を収めた動画も公開されたことがある。

 昨年12月にウクライナ軍第92旅団が公開した動画は、馬に乗って原野を走るロシア軍の騎兵をウクライナ軍のドローンが追撃する様子を捉えていた。当時、第92旅団は「ロシアの占領軍は『ひき肉機』式の攻撃(“meat-grinder” assaults)であまりに多くの装備を失い、馬に乗って移動するほかないありさま」だとコメントした。「『ひき肉機』式の攻撃」とは、ロシア軍が大規模な人命被害をいとわず攻撃に投入しているという意味だと解されている。

 テレグラフは「ウクライナ戦争の特徴とは、ドローンなどを巡る急速な技術発達ではあるが、ロシア軍が古いやり方に回帰するケースもある」とし「騎馬部隊だけでなく、オートバイやオフロードバイク(dirt bike)で戦場に投入される兵士たちもいる」と報じた。

パク・ソンミン記者

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