▲写真=UTOIMAGE

 交通事故で左腕と左脚を失った中国人女性インフルエンサーが、障害者の就労を支援する靴クリーニング事業を立ち上げ、話題になっている。

【写真】交通事故で左腕と左脚を失った中国人女性ウォン・シンイさん(30)

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が11日、報じた。それによると、この女性は中国人インフルエンサーのウォン・シンイさん(30)。障害者雇用を中心とした靴クリーニング工場を営んでいるという。

 報道によると、ウォンさんは2020年、友人の運転するポルシェのスポーツカーに乗っていたところ事故に遭い、大けがをして左腕と左脚を失った。その後、3度の心臓まひを経て、生きるために14回の手術を受けた。

 事故に遭った後、恋人はウォンさんのもとを離れた。ウォンさんは自分の体が変わってしまったことを受け入れるのに1年を要したという。そして再びスタートするという意味で、自分に「ヨウヨウ」という新しい名前を付けた。

 SCMPによると、ウォンさんは手足を失った後、自分が以前と何も変わらないということを示すために、以前より生きることに熱心になったという。2022年にはヨガ用ウエアの事業を立ち上げ、自らモデルを務めて製品をPRした。

 昨年には故郷の広西チワン族自治区に近い広東省に、靴クリーニング工場を開設した。現在、職員は10人で、このうち半数が障害者だ。ウォンさんはそれぞれの状況や体の状態に合わせて仕事を任せている。

 聴覚障害のある職員には、大きな音の出る洗浄用機械の操作を任せ、小児まひを患った男性には手先だけで作業できる細かな仕事を任せている。

 ウォンさんは「障害はその人の限界を決めるものではなく、その人の個性を形づくるもの」だとして「障害者はそれぞれが独自の強みを持っている。彼らに必要なのは機会だけ」と話した。

 現在、ウォンさんの工場では1日に700-800足の靴をクリーニングしており、毎月の売上高は約30万元(約680万円)に達する。ウォンさんのSNS(交流サイト)アカウントのフォロワー数は50万人に迫っているという。

 ウォンさんは自身の影響力を活用し、他の障害者向け事業を紹介したり、募金活動をしたりしている。白血病を患う12歳少女の治療費を支援するために、募金活動で80万元を集めたほか、下半身まひの女性とやけど患者が運営する宿泊施設をPRし、その仕事を維持して収益を上げられるよう支援している。

チョン・アイム記者

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