▲10日午後、蔚山空港で、蔚山大学病院に勤めて6年目の看護師イ・ソヨンさん(31)が離陸前の航空機内でけいれんを起こした男性乗客の状態を見ている様子。イ・ソヨンさんの迅速な対応により乗客は呼吸が戻り、近くの病院へ搬送されて治療を受けた。写真は当時の様子を撮影した動画のスクリーンショット。写真=蔚山大学病院

 休暇で航空機に乗った看護師が、機内で激しいけいれんを起こして倒れた乗客を迅速な応急処置により救っていたことが明らかになった。蔚山大学病院などが13日に明らかにした。

【写真】看護師イ・ソヨンさん(31)

 同病院などの情報によると、10日午後2時30分ごろ、蔚山空港の滑走路上で金浦空港行きの航空機に搭乗していた男性乗客が激しいけいれんを起こしたという。この時は離陸前で、乗務員は機内の通路に立ち、緊急時の救命胴衣の着用方法などを説明していた。「急病人が発生した」と乗務員が慌てた様子でアナウンスすると、ちょうど向かい側の席にいた女性がためらうことなく申し出た。

 この女性は蔚山大学病院消化器内科の病棟に勤務して6年目の看護師イ・ソヨンさん(31)だった。イ・ソヨンさんは休暇を取り、同機に乗っていた。

 イ・ソヨンさんは携帯電話に保存していた自身の看護師資格証を乗務員に見せ、医療従事者であることを説明した上で、倒れた男性の状態を確認した。

 男性はこの時、けいれんと共に舌が気道をふさいでしまっている状態で、命の危険が危ぶまれるほどの緊迫した状況だったという。

 イ・ソヨンさんはすぐに近くの乗客たちに119番通報するよう要請すると同時に、乗務員と一緒に男性の服を脱がせ、気道確保などの応急処置を冷静に行った。イ・ソヨンさんの迅速な対応のおかげで、男性はすぐに意識と呼吸を取り戻した。

 イ・ソヨンさんは通報を受けて現場に到着した救急隊員と共に、最後まで男性の状態を確認した。所持品からアルコール綿を見つけ、この男性が糖尿病患者であることを確認し、救急隊員に伝えた。男性は救急車で近くの病院に搬送され、治療を受けた。

 イ・ソヨンさんは「医療従事者として当然すべきことをしただけ。同様の状況が再び発生しても、ためらうことなく対処する」と語った。

蔚山=キム・ジュンホ記者

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