▲イラスト=UTOIMAGE

 78歳でハングルを習い始め、2024年度大学修学能力試験(修能、日本の大学入学共通テストに相当)の最年長受験生として注目を集めたキム・ジョンジャさん(85)が2月27日、淑明女子大学未来教育院の社会福祉学専攻課程を修了して卒業した。

 この日、紺色のアカデミックガウンに学位帽をかぶったキム・ジョンジャさんは曲がった腰で壇上に上がり、「このすべての瞬間は学校で学んだことと応援してくれたありがたい友人たちのおかげです。入学から卒業まで感謝の気持ちしかありません」と語った。

【写真】卒業式で若い学生たちと共に角帽を投げるキム・ジョンジャさん(85)

 今年85歳のキム・ジョンジャさんは78歳でハングルの勉強を始めた。その後、中学校と高校を卒業して淑明女子大学に入学した。2023年にはtvNの人気バラエティー番組『ユ・クイズ ON THE BLOCK』に出演し話題となり、昨年は大韓民国全国生涯学習教育院第22回大会に応募して教育長官賞を受賞した。

 だが、キム・ジョンジャさんの大学生活は順調ではなかった。通学だけで3時間以上かかり、コンピューター操作ができなかったため、レポートを手書きしなければならなかった。キム・ジョンジャさんは「歩くのがつらくて、(ソウル市東大門区)徽慶洞の自宅から来るのに3時間半かかりました」「大学に入ってみると、勉強は高校時代と天と地ほど違うので、レポートを書くのがとても大変でした」と語った。重い教材を持ち歩くことができず、同じ本を2冊買い、1冊は家に、もう1冊は学校に置いて勉強を続けたという。一度授業を休むと、もう二度と聞けないと考え、欠席もできるだけしなかったそうだ。

 つらい学業を支えてくれたのは、周囲の温かい思いやりだった。キム・ジョンジャさんは「先日、風が強くてとても寒かった日、ある女子学生が『おばあさん、タクシーに乗ってください』と言って、タクシーをつかまえてくれて本当にありがたかったです」「駅まで送ってくれる学生もとても多かったです」と言った。授業が終わった後、教授室を訪れるたびに質問に答えてくれた教授たちにも感謝の意を伝えた。

 キム・ジョンジャさんは今後、児童学連携専攻(4年制)に入学し、学業を続ける予定だ。「恵まれない環境にいる子どもたちに小さな希望を届けたいです」「体の調子が許してくれるかどうか分かりませんが、天の神様から声がかかる日まで鉛筆を置きません」と語った。また、海外で暮らす孫たちと英語で会話したいという目標を達成するため、英語の勉強も続けるとのことだ。

チョン・アイム記者

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