韓国軍
夜間訓練中の韓国空軍F16Cが墜落、僚機と接触事故を起こしていた /榮州
慶尚北道栄州市の山林にF16C戦闘機が墜落した2月25日の事故の原因は、「空中衝突」だったことが分かった。3月4日に韓国空軍が発表した。2機の戦闘機が編隊飛行をしていて空中で接触事故を起こし、そのうち1機が操縦困難になってパイロットが非常脱出したのだ。
【写真】韓国空軍F16C
韓国空軍によると、2月25日にF16C戦闘機2機が「夜間暗視ゴーグル着用高難度戦術訓練」のために忠州基地を離陸した。事故は、2機の戦闘機が訓練を全て終え、肉眼で航空機の損傷の有無などを相互に確認する最後の必須手順である「戦闘被害点検」を実施しているときに起きた。点検中、任務空域を外れないように旋回する過程で、1番機の左燃料タンクが2番機の右の翼にぶつかり、その後、2番機は操縦系統が正常に作動しない状態で高度が下がり続け、パイロットは非常脱出した。1番機は接触事故後、無事に帰投した。
韓国空軍の事故調査団は、夜間暗視ゴーグルを着用した1番機パイロットが2番機との距離を正確に判断できず、接触事故が起きたと判断した。夜間暗視ゴーグルを着用すると視野が狭くなり、遠近感が低下する。1番機パイロットの飛行時間はおよそ500時間、2番機パイロットはおよそ1000時間だという。
飛行訓練中の空中衝突事故は、今回が初めてではない。2022年にも、韓国空軍のKT1練習機2機が慶尚南道泗川の上空で衝突して2機とも墜落し、搭乗していた4人全員が殉職する事故が起きている。
韓国空軍では昨年から事件・事故が相次いでいる。昨年3月には、KF16戦闘機2機が実射撃訓練中、標的座標を誤って入力した。抱川一帯の民家などに爆弾8発が落下し、66人がけがをした。昨年4月には、訓練中のKA1空中統制攻撃機のパイロットが外部武装投下ボタンを誤って押してしまい、機関銃を内蔵したガンポッドや外部燃料タンクなどが落下した。昨年6月には、米国アラスカで訓練中のKF16戦闘機のパイロットが、誘導路を滑走路と間違えて誤進入した後、離陸を取りやめようとしたものの機体から出火するという事故があった。韓国空軍は「事故でご心配をおかけしたことをあらためておわびする」としつつ「飛行事故再発防止のための予防活動に尽力したい」とコメントした。
ヤン・ジホ記者