事件・事故
江南一帯にまき散らされる性風俗広告…違法ビラ作りの元締めを初めて逮捕・勾留 /ソウル
ソウル・江南区一帯で昨年回収された違法ビラは4万1000枚を超える。とりわけ地下鉄江南駅一帯の遊興街は、違法な業態を宣伝するビラであふれている。昼間は違法な融資や違法な医薬品広告のビラ、夜は「女子大生タッチルーム」のような風俗業の広告ビラが路面にびっしりとまき散らされている。通行人を2次犯罪に引きずり込む招待状のような違法ビラは、地方自治体や警察の取り締まりにもかかわらず、なかなか姿を消さない。
【写真】違法ビラを撒き散らす様子
韓国警察が最近、違法ビラ問題を解決するために剣を抜いた。引き抜いてもまた伸びてくる毒キノコのような違法ビラ作りの元締めを捕まえたのだ。ソウル警察庁は、江南駅一帯で数年にわたり違法風俗業者の違法ビラ数十万枚をばらまいてきた一味の総責任者であるA容疑者(30代)を、青少年保護法違反などの容疑で最近勾留し、起訴意見を付けて6日に送検したことを明らかにした。違法ビラ散布だけで勾留状が発布されたのは初めてだという。これまでは、違法ビラを散布して警察に摘発されても反則金や罰金が科されるなど、比較的軽い処罰にとどまっていた。ソウル警察庁の関係者は「江南駅一帯でばらまかれたビラの相当数はA容疑者の率いる組織の仕業」だとし「常習的な犯行に伴う再犯の懸念と共に、違法ビラ問題を巡って深まった社会的認識が勾留状発布につながったとみている」と語った。韓国警察がA容疑者の組織から押収した違法ビラは66万枚ほどもある。
今回勾留されたA容疑者は、違法ビラ散布で既に2回、韓国警察に捕まっている。一昨年、江南駅一帯で違法ビラをばらまいて捕まったA容疑者は、罰金800万ウォン(現在のレートで約85万円)を言い渡された。だがビラ散布を続けて、翌年も警察に首根っこを押さえられた。その後、取り締まりが厳しくなった江南一帯を離れて京畿道富川や一山地域に進出し、違法ビラをばらまいて摘発され、今度は勾留された。韓国警察の関係者は「違法ビラを作った印刷所を家宅捜索する過程で富川・一山一帯におけるさらなる犯行の状況を把握し、風船効果(風船のある箇所を押さえたら別の場所が膨らむように、ある問題を解決したらまた別な問題が浮上すること)を防ぐために身柄を確保した」と語った。
なお韓国警察は、A容疑者と共にビラを散布した一味3人とビラを作った印刷所のオーナー2人、一味にカネを出した風俗店のオーナー・従業員など7人については起訴意見付きで書類送検した。A容疑者の本業は、風俗店で客の呼び込みをやってカネを稼ぐ「営業室長」だ。客を多く集めれば集めるほど風俗店から多くの手当が出るので、同じ仕事をしている3人を引き入れ、組織的に違法ビラを作ってばらまいた。カネを出す風俗店とビラ作りを担当する印刷所、ビラをばらまく組織が分業化され、反復的な犯行に及んだのだ。ソウル警察庁の関係者は「今後も単純配布者の検挙にとどまらず、ビラ作りブローカーや印刷業者、依頼者まで一網打尽にしていく方針」だと語った。
アン・サンヒョン記者、キム・ジンヨン記者