▲写真=UTOIMAGE

 北朝鮮当局が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴って国境を封鎖していた時期に、韓国のドラマや映画など外部文化に接触したとの理由で住民を処刑した件数が大幅に増えていたことが分かった。関連の統計を韓国の人権団体が発表した。

 韓国の対北人権団体「転換期正義ワーキンググループ」は4月28日、脱北者の証言や北朝鮮内部に取材協力者がいる北朝鮮専門メディアの報道などを基にした「新型コロナのパンデミック前と後の北朝鮮の処刑マッピング-金正恩(キム・ジョンウン)政権下13年の死刑」と題する報告書を公表した。

 報告書は、金正恩政権発足後の13年間(2011-24年)に確認された処刑回数144回のうち65回が新型コロナで国境を封鎖した後(2020年以降の5年間)に集中していたと分析。これは国境封鎖前の5年間に比べ約117%増加している。処刑人数も44人から153人へと248%も増えた。

 国境封鎖後、故意の殺人や過失致死など強力犯罪者への死刑執行は44.4%減少したが、K-POPやドラマなどの韓国文化や宗教・迷信行為に接触したとの理由での処刑は250%増えた。

 北朝鮮は2020年「反動思想文化排撃法」、23年に「平壌文化語保護法」などを相次いで制定し、外部の文化などに接触した住民に対する死刑の根拠としている。

 報告書は、金正恩政権の13年で処刑が執行された場所として、46カ所を挙げた。新型コロナで国境が封鎖されてからの5年間で、処刑は北朝鮮全土で実施されたことが確認されたが、平壌では「金正恩総書記の執務室」があるとされる朝鮮労働党中央委員会本部庁舎の半径10キロ以内の5カ所に集中していることが分析で分かった。

キム・ミングク記者

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