社説
「韓国の貨物船を攻撃したのはイラン革命防衛隊」 必ずイランに責任を追及すべきだ【5月20日付社説】
韓国の国会情報委員会所属の朴善源(パク・ソンウォン)議員(共に民主党)は19日にSBSのラジオ番組に出演し「ホルムズ海峡で貨物船『HMMナム』を攻撃したのはイラン革命防衛隊と考えざるを得ない」と述べた。朴善源議員は「貨物船後部の攻撃を受けた方向から分かる」とした上で「イランが対艦ミサイルで正確に狙って撃ったと(韓国政府は)認識しているようだ」とも伝えた。貨物船が攻撃を受けた位置とその破壊された状況が2026年3月に革命防衛隊の攻撃を受けたタイの船舶と全く同じだという。HMMナムには幅5メートル、深さ7メートルの穴が開いていた。HMMナムを攻撃した主体と武器について与党議員が明言するのは今回が初めてだ。
【写真】「未確認の飛行体」から攻撃を受けた韓国の貨物船
朴善源議員は「誤爆はあり得ない」「海面から1.5-2.5メートルの位置への連続攻撃は照準射撃でのみ可能」などとした上で「ナムのエンジンが爆発し沈没していれば証拠は残らなかった。そのためこの問題は非常に深刻だ」と主張した。攻撃を受けた当時、ナムは全く動かずアラブ首長国連邦(UAE)に近い海上に停泊していた。イラン・メディアが主張する「指定した航路の離脱」などもなかった。それでもイランは民間の船舶をミサイルで狙い撃ちしたのだ。
ナムが攻撃を受けた5月4日は米軍がホルムズ海峡に足止めされた船舶を誘導する作戦を開始したまさにその日だ。ナムへの攻撃はイランが親米のUAEにドローンやミサイルなどで行った攻撃と同時に起こった。攻撃の際にイランが韓国船舶だと把握していたかどうかははっきりしない。当時ナムの他に中国やフランスの船舶も攻撃を受けたが、いずれにしてもイランで実権を持つ革命防衛隊から韓国の民間船舶が武力攻撃を受けた以上、必ず何らかの対応をしなければならない。
朴善源議員は「韓国船舶と国民に被害をもたらした国への対応は今後当然変わってくる」と明言した。現在イランは攻撃を否定しているため、確実な証拠をイラン側に提示し、再発防止と賠償を求めていかねばならない。それでもイランが誠意を示さないなら、イランに対して直接間接の圧力を加えるさまざまな方策を進めるしかない。
今も韓国の船舶26隻と160人の韓国国民がホルムズ海峡に足止めされている。英国やフランスなどはイランとの交渉と並行して海軍艦艇と兵力を派遣している。韓国もホルムズ海峡の安定に貢献できる能力を持っている。この問題でイランに責任を追及しなければ、今後も同じような事態が繰り返されるだろう。