韓国文化放送(MBC)の忠清道地域における系列局「大田MBC」が、事前収録した忠清南道知事選候補者テレビ討論会を放送する際、最大野党・国民の力の金泰欽(キム・テフム)候補の冒頭発言だけをカットして放送し、物議を醸している。大田MBCは「編集上のミス」と謝罪したが、国民の力は「テレビ討論映像を編集すること自体が公職選挙法違反だ」と反発している。

【写真】テレビ討論会の様子

 大田MBCは21日午後3時に忠清南道知事選候補者招待討論会を収録した。そして、収録映像を同日午後9時にテレビで放送し、動画共有サイト「ユーチューブ」でも配信した。ところが、与党・共に民主党の朴洙賢(パク・スヒョン)候補の冒頭発言は放送されが、金泰欽候補の冒頭発言はカットされていた。

 金泰欽候補の選挙陣営は22日、「同局は恣意(しい)的に特定候補者のメッセージを編集し、有権者が判断する機会を奪った」と、国民の力メディア特別委員会は「露骨な選挙介入だ」と指摘した。韓国の公職選挙法では、放送施設が対談・討論会を開催・放送する際、内容を編集してはならない、と規定されている。国民の力の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は同日、「編集して放送したのは200%意図的だ」と言った。

 大田MBCは同日午前、「収録過程で生じたNGカットを1つ、後で編集した際のミス」と謝罪文を掲載したが、その日の午後には「金泰欽候補の名前の字幕で誤りを訂正した際のミス」と説明を変えた。これを受けて、張東赫代表は交流サイト(SNS)「フェイスブック」で「謝罪文でまでウソをつき、反論されたら訂正? 『故意』を『ミス』に変えようとして、歯切れが悪くなっている。事実上、犯罪を自白したものだ」と言った。国民の力は大田MBCを選挙法違反で告発した。大田MBCは同日夕、金泰欽候補の冒頭発言を含む討論会の様子をあらためて放送した。

キム・ジョンファン記者

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