▲14日、円筒形CTのメディア公開会で、保存科学部の学芸研究員たちが宝物「地蔵庵木造毘盧遮那仏坐像」の精密調査の様子を実演している。/写真=聯合ニュース

 小学校1年生児童の身長に相当する1.2メートルの高さがあり、結跏趺坐(けっかふざ)を組んだ仏像が、検査台の上に患者のように横たわった。韓国の国指定宝物「地蔵庵木造毘盧遮那仏坐像」だ。円筒内のX線発生装置がゆっくりと回転しながら撮影を開始すると、金色の表面に遮られていた仏像の内部がモニター画面に現れた。「ここ、頭の中に何か入っているのが見えますよね? 腹蔵物(ふくぞうぶつ。仏像を造る際、内部に納める遺物)がこのようにそのまま残っています」

【写真】「地蔵庵木造毘盧遮那仏坐像」の精密調査の様子

 ソウル市竜山区の国立中央博物館が、大型の遺物を解体することなく内部を精密調査できる世界最大の円筒形CT(コンピューター断層撮影)装置を導入した。14日、博物館の保存科学センター放射線調査室で円筒形CTの作動を実演したヤン・ソクチン学芸研究員は「サイズが大きいため、従来のCTでは撮影できなかった仏像だ」とし、「入手当時、胴体部分の腹蔵物は仏像から分離された状態だったが、頭部の内部にまた別の腹蔵物が残っているという事実が今回の調査で初めて明らかになった」と説明した。

 17世紀の朝鮮仏教彫刻を代表するこの仏像が、博物館で「健康診断」を受けるのは初めてだ。頭部の内部からは、紙または織物とみられる遺物が緩く巻かれた状態で確認された。1本の丸太から削り出して作る技法や、顔を別に作って接合した痕跡など、細かな製作技法も突き止めた。年輪解析の結果、樹齢200年ほどの木材を使用して作られたということも分かった。

 新たに導入した円筒形CTは、ドイツのdiondo(ディオンド)社にオーダーメイドで製作を依頼したものだ。装置の価格だけで23億ウォン(約2億5000万円)に達する。最大のメリットは、遺物の安定性。従来のCTは検査台に載せた遺物を回転させて撮影する必要があったが、円筒形CTは遺物を固定したままX線発生装置の方を動かす。従来の設備では調査できなかった大型の文化遺産も「受診」が可能になった。直径では最大1.1m、長さでは3mに達する遺物まで撮影できる。チョン・ジュヒョン保存科学部長は「発掘直後に回収した遺物や、損傷が激しく物理的に脆弱な遺物も、これからは安全な状態で1300万画素の高解像度デジタル映像を得ることができる」と語った。

 博物館は「小型の装身具から大型の文化遺産まで、さまざまな遺物を一つの調査室で研究できる体系が構築された」とし、「特に大型の木造仏像や伝統的な木製家具など、木材文化遺産の年輪年代測定と保存研究において新たな転換点になるだろう」とコメントした。兪弘濬(ユ・ホンジュン)国立中央博物館長は「1976年に爪楊枝1本を手に始まった国立博物館の保存科学が、世界最大規模の先端設備を備えるまでに発展した」と語った。

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