「あなたが必要としていた支援を受けられなかった事実を知ったとき、本当に悲しかった。あなたの家族が1日も早く慰めと平穏を取り戻すよう祈っている。神様の恵みがありますように…」 　「あなたのような人に今後会ったらその人に手を差し伸べ、生活をより良くしてあげる勇気と力をお与えください」 　21 日に学内の中央広場では犠牲者を追悼するための集会が開かれた。サッカーボール半分ほどの花こう岩の追慕石33..

　「あなたが必要としていた支援を受けられなかった事実を知ったとき、本当に悲しかった。あなたの家族が1日も早く慰めと平穏を取り戻すよう祈っている。神様の恵みがありますように…」 　「あなたのような人に今後会ったらその人に手を差し伸べ、生活をより良くしてあげる勇気と力をお与えください」 　21 日に学内の中央広場では犠牲者を追悼するための集会が開かれた。サッカーボール半分ほどの花こう岩の追慕石33個が楕円（だえん）形に並べられ、そこにはチョ・スンヒ容疑者のものも含まれた。犯行は残忍だったが精神的に問題があったチョ容疑者に対して学校と社会の適切な対応や相談が行われなかった点を悔やみ、またチョ容疑者を失った家族を慰めるという趣旨だった。 　追慕石にはそのほかの追慕石と同様VT（バージニア工科）模様のオレンジ色の紙に「2007年4月16日チョ・スンヒ」と書かれていた。その周りにはバラ、ユリ、カーネーションなどの花とろうそくが置かれた。花の間には「わたしはあなたに怒りを向けていないことを理解してほしい。あなたを憎みはしない。あなたが何の支援も慰めも受けられなかったことがとてもつらい。すべての愛を込めて」と書かれたメモもあった。 　中央広場まで長く続いた人の波はそれぞれの追慕石の前で犠牲者を思い起こしながら涙を流した。彼らはチョ・スンヒ容疑者の追慕石の前に置かれたメモを見て心を打たれたようだ。ある3年生の学生は「彼が憎いが、家族は本当にかわいそうだ」と語り、ある卒業生は「彼も一人の人間」と語った。 　バージニア工大の学生たちは前日の20日正午の追悼式でも32人の犠牲者と犯人のチョ・スンヒ容疑者の死を悼む鐘を33回打ち鳴らした。空に飛ばされた風船も33個だった。これらの風船がすべて見えなくなるまで見つめ続けていた学生たちは最後にお互いを抱きしめ合いながら涙を流した。ある大学院生は「彼もこの学校の学生で33人が死んだ。全員の死を公平に悲しむべきだ」と語った。 　学生たちが制作したインターネット新聞にもチョ容疑者の家族を慰める書き込みが掲載された。チョ容疑者の姉のチョ・ソンギョンさんが20日に発表した謝罪文についてのコメントには「あなたやあなたの家族の過ちではない。あなたも愛する人を失った」と慰めた。 　また自らを50歳代と明かしたある人物は「犠牲者の遺族のために勇気を持って謝罪したチョ・ソンギョンさんに感謝したい。残された家族のために今後も祈っていく」「わたしはチョ・ソンギョンさんと同じ20代のころには薬物中毒で苦しんだ。家族の苦しみを十分に理解する」とのコメントを残した。

ワシントン=崔宇晢（チェ・ウソク）特派員 【ニュース特集】米バージニア工科大銃乱射事件

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版

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