9日未明、日雇い労働の男(45)が大韓民国指定宝物第1号の興仁之門(東大門)に登って火をつけようとして警察に捕まった。この男は警察に「交通事故の保険金をろくにもらえず腹が立った」と動機を供述している。当時、興仁之門には3人の文化財安全警備員がいたほか、12台の防犯カメラが作動していた。ところが、男が無断侵入して火をつけるのを見つけられず、通報したのは通りがかった市民だった。2008年2月に国宝第..
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9日未明、日雇い労働の男(45)が大韓民国指定宝物第1号の興仁之門(東大門)に登って火をつけようとして警察に捕まった。この男は警察に「交通事故の保険金をろくにもらえず腹が立った」と動機を供述している。当時、興仁之門には3人の文化財安全警備員がいたほか、12台の防犯カメラが作動していた。ところが、男が無断侵入して火をつけるのを見つけられず、通報したのは通りがかった市民だった。2008年2月に国宝第1号の崇礼門(南大門)が放火により焼失するという大惨事を経験していながら、文化財保護が徹底していないとの指摘もある。
警察や消防当局などによると、同日午前1時49分、「興仁之門に何者かが登っている」という112番(消防・救急)通報があったという。警察がすぐに興仁之門管理事務所に知らせ、警察と文化財安全警備員2人が興仁之門内部に入り、男を取り押さえて消火器で火を消した。男は紙の箱の山にライターで火をつけたところだった。楼閣を囲む壁の一部が燃えた。
興仁之門には合計12人の鍾路区庁所属安全警備員が3交代で24時間常駐しているほか、防犯カメラ12台で興仁之門を監視している。しかし、この日は男が素手で城壁を登って興仁之門内部に侵入するのを阻止できなかった。当時勤務していた安全警備員は「未明で暗く、12ある画面を同時に見ていなければならなかったので発見できなかったのだと思う」と話している。
アン・サンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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