京畿道義王市のソウル拘置所で最近、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した収容者を巡る騒動が起きたという。拘置所はHIV感染者を独居房に分離して収容したが、他の収容者が「同じ建物では過ごせない」と反発したからだ。疾病管理本部によると、HIVは日常生活で伝染する可能性はほとんどない。しかし、収容者の強い抗議を受け、拘置所はHIV感染者を別の医療収容棟に移したという。
ソウル拘置所によると、先月初め..
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京畿道義王市のソウル拘置所で最近、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した収容者を巡る騒動が起きたという。拘置所はHIV感染者を独居房に分離して収容したが、他の収容者が「同じ建物では過ごせない」と反発したからだ。疾病管理本部によると、HIVは日常生活で伝染する可能性はほとんどない。しかし、収容者の強い抗議を受け、拘置所はHIV感染者を別の医療収容棟に移したという。
ソウル拘置所によると、先月初めにHIV感染者3人が収容された。HIVはエイズの原因となるウイルスで、感染後に身体の免疫機能が一定基準を下回るとエイズ患者に分類される。拘置所側はHIV感染者を独居房に収容する際、感染事実を明らかにはしなかった。規定通りに取り扱った形だ。
しかし、拘置所で配膳や清掃などを担当する収容者が不審な点に気づき始めた。独居房から出るごみは分離収集され、拘置所内では共用となっている爪切りが個別に支給されたからだ。収監者の間でうわさが広がり、先月23日に一部収容者が「エイズ患者と同じ空間を使うことはできない」と刑務官に抗議したという。
拘置所側は「指針に従い、HIVに感染した収容者を一般収容棟内で分離収容している。規定違反ではない」と説明した。法務部の「収容者医療管理指針」にもエイズ患者とは異なり、HIV感染者は他の収容者と共に雑居房に収容できることになっている。しかし、収容者の抗議が相次いだことを受け、拘置所側はHIV感染者を医療収容棟に移した。拘置所関係者は「一般収容者の感情などを考慮した」と話した。
法務部関係者は「HIV感染者を巡り、人権団体と他の収容者の見方は大きく分かれており、対立が絶えない」と話す。国家人権委員会は先月17日、「矯正施設でHIV感染者を隔離収容することは人権侵害だ」と指摘した。しかし、法務部関係者は「一般収容者はHIV感染者をエイズ患者だと考える。雑居房に収容すれば、いじめや集団暴行が頻発するため、隔離収容は避けられない」と説明した。
イ・ジョング記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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