【新刊】キム・セジク著『模倣と創造』(ブライト刊)
1995年、韓国経済の長期成長率は7%だった。長期成長率は、基準年度前後10年間の成長率の平均値だ。短期的な景気変動の要因を取り除き、経済の真の体力を測定する指標の一つだ。韓国経済の真の体力は、その後5年ごとに1%ずつじりじりと下落してきた。所得主導成長論を掲げた現政権の下でも「5年ごとに1%下落」の法則は変わらなかった。この法則を発見したソウル..
続き読む
【新刊】キム・セジク著『模倣と創造』(ブライト刊)
1995年、韓国経済の長期成長率は7%だった。長期成長率は、基準年度前後10年間の成長率の平均値だ。短期的な景気変動の要因を取り除き、経済の真の体力を測定する指標の一つだ。韓国経済の真の体力は、その後5年ごとに1%ずつじりじりと下落してきた。所得主導成長論を掲げた現政権の下でも「5年ごとに1%下落」の法則は変わらなかった。この法則を発見したソウル大学経済学科のキム・セジク教授は、これまでの傾向から考えると今の韓国経済の長期成長率は1%付近だろう、と推定している。
■韓国の2020年度GDP成長率、OECD加盟国で3位…1位は?
結局のところ、問題は韓国政府にある。経済の成長動力が消えているのに、その根本原因をきちんと診断して解法を打ち出すことに失敗したからだ。最終的に、核心となるのは「人」だ。失われた成長動力を取り戻そうと思ったら、何より無から有を想像する人材が必要だ。韓国からもスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのような人材が出てこなければ、韓国は2020年代に0%成長に直面することになる-という著者の診断にぞっとする。388ページ、1万8000ウォン(約1690円)
クォン・スンジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com