「最盛期の中国、衰退期を迎える前の10年が国際秩序にとって最も危険」

2021/10/31 05:20

 紀元前5世紀、ギリシャの歴史家トゥキディデスは、新興強国アテネと覇権国スパルタの間で起こったペロポネソス戦争について「アテネの力が徐々に大きくなってスパルタは驚かされ、ついに戦争は避けられなくなった」と記した。ハーバード大学の政治学者、グレアム・アリソンは、既存の大国が新興大国の浮上をけん制するため戦争のわなに陥ることを「トゥキディデスのわな」(Thucydides Trap)と呼んだ。その後、..

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