徳寿宮の大安門はなぜ大漢門になったか

2022/06/19 06:35

古宮博物館の「宮中懸板」特別展 徳寿宮の火災の後、高宗が扁額を変える 「大きな平安」→「漢陽を繁栄させる」 宮闕建築の画竜点睛…およそ80点を展示

▲国立古宮博物館が5月18日、ソウル市鍾路区の同博物館で「朝鮮の理想を掛ける 宮中懸板」特別展のメディア公開会を行い、81点の宮中懸板などおよそ100点の展示品を紹介した。写真は慶運宮(現在の徳寿宮)の正門に掛けられていた「大安門」の扁額。

 大いなる平安を意味する「大安」。これは、「慶運宮」と呼ばれていた現在の徳寿宮の東側にある正門の名前だった。1904年に慶運宮で大火災が起きた後、高宗の命によって1906年に大安門を修理したが、そのときに門の名前を「大空」を意味する現在の「大漢門」へと変えた。「大空」には「漢陽を昌大にする(繁栄させる)」という意味が溶け込んでいる。宮闕(きゅうけつ、宮城)の門の名前には、統治者の望みが込められてい..

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