▲徐旭元国防相(写真左)と金洪熙元海洋警察庁長(写真=NEWSIS)
西海で起こった韓国海洋水産部(省に相当、以下同じ)職員殺害事件の真相が隠蔽(いんぺい)された疑惑を捜査しているソウル中央地検公共捜査1部(イ・フェドン部長)は18日、徐旭(ソ・ウク)元韓国国防部長官と金洪熙(キム・ホンヒ)元海洋警察庁長に対する逮捕状を請求した。今年6月に捜査が始まって以来、この事件の関係者に対する初めての逮捕状だ。
2020年9月に当時韓国海洋水産部職員だったイ・デジュンさんが..
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▲徐旭元国防相(写真左)と金洪熙元海洋警察庁長(写真=NEWSIS)
西海で起こった韓国海洋水産部(省に相当、以下同じ)職員殺害事件の真相が隠蔽(いんぺい)された疑惑を捜査しているソウル中央地検公共捜査1部(イ・フェドン部長)は18日、徐旭(ソ・ウク)元韓国国防部長官と金洪熙(キム・ホンヒ)元海洋警察庁長に対する逮捕状を請求した。今年6月に捜査が始まって以来、この事件の関係者に対する初めての逮捕状だ。
2020年9月に当時韓国海洋水産部職員だったイ・デジュンさんが西海で北朝鮮軍の銃撃で死亡した際、当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権はイさんについて「自分の意思で越北した」との判断を下した。そのため徐氏はこの見方と食い違う間諜(かんちょう)情報などが記載された軍事機密を軍事統合情報処理システム(MIMS)から削除させ、さらに事件関連の報告書に虚偽の内容を記載するよう指示(職権乱用および公文書偽造)した疑いがある。
監査院が今月13日に発表したこの事件の監査結果によると、青瓦台(韓国大統領府)国家安保室はイさんが北朝鮮軍に殺害された翌日の2020年9月23日午前1時に関係閣僚会議を開いた。この会議直後に徐氏は退勤した実務担当者を未明に事務所に呼び、MIMSなどから諜報関連の報告書60件の削除を指示したという。
金洪熙氏は「イさん越北」を捏造(ねつぞう)するため確認もされていない証拠を使用、あるいはそれまでの証拠を隠蔽し、さらに調査のために行われた実験結果を歪曲した容疑が適用されている。監査院によると、金氏はイさんが乗っていた漁業指導船にライフジャケットが全て残っていたことや、イさんが着用していたライフジャケットは漢字が記載された韓国国内で使用しない製品だったことなど、「自分の意思で越北」との見方とは矛盾する内容について報告を受けていた。ところが金氏はその際「聞かなかったことにする」と述べたという。
徐氏は今月13日、金氏は同じく14日に検察に出頭して聴取を受けたが、どちらも一連の容疑を強く否定したという。二人に対する逮捕状は今月21日に審査が行われ、逮捕されるかどうか決まる見通しだ。
検察は一両日中に徐薫(ソ・フン)元青瓦台国家安保室長、盧英敏(ノ・ヨンミン)元大統領秘書室長、朴智元(パク・チウォン)元国家情報院長らも出頭させる予定だという。
ピョ・テジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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