大韓航空機撃墜事件40年:韓国政府の真相究明外交、ソウル五輪を前に問題提起控える

2023/09/10 17:32

外交文書で見る韓国政府の対応の変化

 2010年代に入って機密解除された外交文書を見ると、韓国政府が、1983年の大韓航空機(KAL)撃墜事件当時、水面下でどのような立場を保持し、対応していたかを知ることができる。韓国政府は事件当初、真相究明とソ連糾弾のための外交に力を集中した。だが80年代半ば以降、米ソ間で「新デタント(緊張緩和)」の局面が造成され、88年ソウル五輪の成功などを意識して、問題提起を自ら控えていたことが明らかになった..

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