▲写真=NEWSIS
白米よりも栄養価が高いはずの玄米だが、その玄米には逆に1級発がん物質の無機ヒ素が白米よりも多く含まれているが分かった。
【写真】韓国旅行で白米4キロ・玄米5キロ買って日本に持ち帰った女性の投稿
米フォーチューン誌が先日報じた。それによるとヒ素の含有量や無機ヒ素の濃度は、穀物の胚乳や白米に比べて米ぬかや玄米の方が高いことを示す研究結果を米ミシガン州立大学の研究チームが公表したという。この研究結果は今..
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白米よりも栄養価が高いはずの玄米だが、その玄米には逆に1級発がん物質の無機ヒ素が白米よりも多く含まれているが分かった。
【写真】韓国旅行で白米4キロ・玄米5キロ買って日本に持ち帰った女性の投稿
米フォーチューン誌が先日報じた。それによるとヒ素の含有量や無機ヒ素の濃度は、穀物の胚乳や白米に比べて米ぬかや玄米の方が高いことを示す研究結果を米ミシガン州立大学の研究チームが公表したという。この研究結果は今年2月にリスク・マネジメント・ジャーナルに掲載された。
玄米は食物繊維や微量の栄養素が豊富なため、優れた健康食品として認識されてきた。白米と玄米は同じ品種に由来するが、加工の程度により違いが出る。玄米には胚芽やぬかが含まれているが、白米は精製過程でこれらが除去されるため、栄養素や毒性物質の含有量に差が出てくる。ヒ素は土壌や地下水に自然に存在する発がん物質だ。米は水が張られた田で栽培されるため、土壌に含まれるヒ素をすぐ吸収する。また毒性が強い無機ヒ素は米粒の表面に蓄積されるため、あまり加工されていない玄米は白米よりもヒ素の含有量が多くなるというのだ。
研究の結果、米ぬかは無機ヒ素濃度が高いため、ヒ素含有量は白米よりも玄米の方が多いことが分かった。玄米の無機ヒ素含有量は1キログラム当たり0.138マイクログラムで、白米の0.093マイクログラムよりも48.4%多かった。中でも玄米の表面近くの無機ヒ素含有量は粒の内部に比べて72-98%多いことも分かった。
研究チームは「成人が毎日米から摂取するヒ素の量は健康に害を及ぼすほどではない」と強調する。研究チームのリーダーを務めたミシガン州立大学農業天然資源学部のフェリシア・ウ教授は「白米の代わりに玄米を食べればヒ素を摂取する可能性は高くなるが、数年にわたり毎日大量の玄米を食べない限り、長期的に見て健康に問題を引き起こすことはないだろう」と説明した。
ただし子供は体重当たりの食品摂取量が成人よりも多いため、ヒ素を含む毒性物質に脆弱(ぜいじゃく)だ。玄米を定期的に摂取する6-24カ月の乳幼児の1日当たりのヒ素摂取量は1キログラム当たり0.295マイクログラムで、世界保健機関(WHO)が推奨する安全基準(0.21マイクログラム)を上回っている。慢性的なヒ素への露出は成長障害や免疫不全による疾病リスクの増加をもたらす恐れがあるが、中でも子供の認知機能発達に悪影響を及ぼすという。
研究チームは「今後は玄米の栄養学的な利点と無機ヒ素のリスクを総合的に評価する研究が必要だ」「特に乳幼児用食品への玄米使用には慎重な検討が求められる」と強調した。
イ・ヘジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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