▲イラスト=UTOIMAGE
「美食の国」フランスで、食中毒を起こすリステリア・モノサイトゲネス(リステリア)という細菌に汚染されている可能性があるチーズ約40種が回収措置となった。
仏紙ル・フィガロなどの外信が14日(現地時間)に報道したところによると、フランス公衆衛生局(SpF)が「全国で21件のリステリア症患者が報告されており、このうち2人が死亡した」と発表したとのことだ。当局は疫学調査により、中部クルーズ県に拠点を置..
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「美食の国」フランスで、食中毒を起こすリステリア・モノサイトゲネス(リステリア)という細菌に汚染されている可能性があるチーズ約40種が回収措置となった。
仏紙ル・フィガロなどの外信が14日(現地時間)に報道したところによると、フランス公衆衛生局(SpF)が「全国で21件のリステリア症患者が報告されており、このうち2人が死亡した」と発表したとのことだ。当局は疫学調査により、中部クルーズ県に拠点を置く乳製品メーカー、シャブグランの工場で作られたチーズが今回の事態と関連があると把握しているという。
【写真】回収命令が出された商品
現在、問題の工場で生産されたカマンベールチーズ、クリームチーズ、ヤギ乳のチーズなど約40種の製品に回収命令が出ている。当局は、これらのチーズを購入した顧客に摂取を中止するよう呼びかけている。問題の製品はカルフール、アルディ、オーシャン、ルクレールなど主要大型スーパーで販売され、海外市場にも流通していることが把握された。これを受け、シンガポール食品庁もフランス産チーズを回収することを決めた。
乳製品メーカーのシャブグランは声明で、「被害者とその家族に深いいたわりの言葉を申し上げる。回収対象になったチーズは6月初めに閉鎖された旧生産ラインで製造されたものだ。現在は新しいラインに切り替わっている」と説明した。フランス農業省の関係者も「今は運営者と当局者の厳しい監督の下で製造・流通している。毎日高い水準の微生物検査を実施している」と述べた。
リステリアは低温や冷蔵の環境でも生存する有害な細菌だ。主に乳製品・肉類・魚などを通じて感染する。リステリア症の主な症状は発熱・筋肉痛・下痢などで、ひどい場合は敗血症や髄膜炎などを誘発することもある。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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