▲写真=UTOIMAGE
イスラエルが19日、イランのアラク核施設に対する攻撃を断行する中、重水炉をミサイルで攻撃する動画を公開した。
この日、イスラエル国防軍(IDF)は「イラン中部の都市アラクにある重水炉を攻撃した」とし「プルトニウム生産の中核的な構成要素」だと主張した。
【写真】着弾の瞬間
IDFがオンラインで公開したモノクロ映像には、原子炉とみられる目標物にミサイルが当たった後、大きな爆発が起きる場面が収められてい..
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▲写真=UTOIMAGE
イスラエルが19日、イランのアラク核施設に対する攻撃を断行する中、重水炉をミサイルで攻撃する動画を公開した。
この日、イスラエル国防軍(IDF)は「イラン中部の都市アラクにある重水炉を攻撃した」とし「プルトニウム生産の中核的な構成要素」だと主張した。
【写真】着弾の瞬間
IDFがオンラインで公開したモノクロ映像には、原子炉とみられる目標物にミサイルが当たった後、大きな爆発が起きる場面が収められている。
先にイスラエル軍は同日午前2時ごろ、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)を通して、アラク重水炉施設に赤い丸印をつけた衛星写真を公開し「間もなくここを攻撃する予定なので、周辺地域の住民は直ちに避難せよ」と予告した。
国際原子力機関(IAEA)は「今回の攻撃で蒸留装置を含め、重水を生産していた施設が損傷したとみられる」と発表した。
イラン国営放送は「アラクの重水炉施設がイスラエル軍の攻撃を受けた」としつつも「今回の攻撃による放射能漏れの危険は全くない」と伝えた。
今回イスラエルが空襲したアラク核施設は、首都テヘランから南西におよそ250キロ離れたところにある。イランは2000年代前半からここで重水炉の建設を始め、14年初めに完工したといわれている。
重水炉は、一般的な水(軽水)よりも分子量が大きくて重い水を用いる原子炉だ。濃縮ウランよりも少量で核弾頭製造が可能なプルトニウム239を効果的に産出することができ、核兵器の高度化には是非とも必要な施設だ。
そのため、重水炉建設は核兵器プログラムと関連しているとの疑惑を持たれていたが、イラン政府は「原子炉は民間の目的でのみ使用され、核兵器とは関係ない」と否定してきた。
イランは19日未明、30基以上のミサイルをイスラエルに向けて発射して直ちに報復に出た。このうち一部がテルアビブや付近のホロン、ラマト・ガン、中南部のベエルシェバに落ちた。特にベエルシェバでは、ミサイルが「ソロカ・メディカルセンター」を直撃して数十人が負傷した。イランがイスラエルの病院を攻撃したのは今回が初めてだ。
キム・ミョンイル記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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